身近な人を先生に
自分よりも少し上手な人をお手本に練習をしよう。とてもシンプルな原則なのですが、本当にその真理に気が付いたころには40歳を超えていました。
スポーツでも仕事でも、いきなり超一流の人の真似をしてもうまくいくはずはありません。生きるのが上手な人は、ちょっとだけ自分より先に行っている人を見つけて真似をするのが上手な人なのかも知れないと最近つくづく感じます。
私が高校の野球部に所属していた頃に、ちょうどイチロー選手がブレイクしたのですが、毎週練習試合に行くたびに出会うのが、振り子打法を真似する人達でした。
理にかなっている部分もありますが、「もっと身近に真似する選手がたくさんいるだろう」そう横目に見て思っていたものでした。
あの打ち方は、イチロー選手の骨格と筋肉があってこその打法であり、何よりも長年積み重ねたものの上に成り立っているものでした。にわか仕込みの高校生が真似をしても、うまくいかないケースがほとんどでした。
思い返せば、自分が成長しているなと感じているときは、身近に良いお手本の人がいるときだったような気がします。学生時代であれば上級生、入社間もないころであれば3年上の先輩、というように無意識のうちに真似していたように思います。
いつしかお手本がいなくなってしまった
結婚して、子供ができて、それなりに地位も上がってきて、となったときに、ふと気が付くと、目標にする人がいなくなってしまいました。
正確に言うと、40歳を過ぎたあたりから、憧れの仕事や憧れの生活をしている先輩方が全くいなくなってしまっていた、ということなのです。
目標とする50歳、こんな生活したいなと思う60歳、私が描く理想像は、サラリーマンをやっている以上、訪れることのないおとぎ話のようなものばかりでした。
転職するにあたって、大切にしたことの一つに「お手本となる人にもっと会わないといけない」ということでした。
同時に、将来について考えたとき、まだまだ色々とかなえたい夢はありますが、一言でいえば「もっと自由に生きたい」というのを、これからの私の人生のテーマに設定しました。
そして、その私の理想としているこれからの人生像に最も近生き方をしているのが、中小企業の社長なのではないか、そう思うようになったのです。
全国に300万~400万人いると言われている中小企業の社長の中に、次の私の目標となる人を見つけて真似をすることが直近の課題です。
不安もあるけど手に届きそうな気もする
今現在、中小企業で働いていて毎日が勉強のような日々を過ごしています。勉強しながら給料ももらえているのですから儲けものです。
2か月働いてみて、改めて感じることがあります。
「サラリーマンを辞めて独立したいなあ」という話を、よく同僚としていました。
すんなり独立できる人も世の中にはいるでしょうけれども、かなり難しい選択肢になるかと思っています。
なぜならば、大手企業であれば業務は細分化されているので、独立して何でも一人でこなさないといけない状況は、今のところ想像ができないからです。
また、生活防衛として貯金を切り崩す恐怖とも戦わないといけないため、チャレンジする人も少なく、生き残る確率も低いのですから、選ぶ道ではないのかな、とも思うのです。
そこで、大手企業に勤めていて独立したいのであれば、いったん中小企業に転職してしまうという手段を取ってみたので、もし独立を視野にいれている30代、40代の方は参考にしてもらえたらと思います。
大手の時代ほど給料はもらえなくても、独立に向けた勉強代と思えば安いものです。是非皆さんにおすすめしたいと思います。
このブログでは、まだ実績が伴っていないのに、だからこそ経過も含めて身近な先輩として将来について悩んでいる30代から40代の人に役に立てばいいなと思うことを書いていきます。
今回は、身近に先生を付けようということと、将来独立を考えているなら中小企業がおすすめ、ということをお伝えしました。