サラリーマン時代では当たり前のことが独立すると変わることは多くあります。
大手企業から転職で中小企業を渡り歩いて独立した今だからこそ言えることもあるかと思いこの記事で紹介していきます。
「せっかくだから違う人生」で気持ちの変化
まず、大手企業を辞めてから2年ですが、転職する1年前から準備をしていたので、足掛け3年かけて今に至るため、気持ち的には「捨てた」というより「もうやらない」「考えられない」「戻りたくない」と表現した方がいいという点は強調しておいた方がいいと思います。
盲腸の手術をきっかけに「早朝散歩」を始めたのをきっかけに、「早朝メモ」「早朝勉強」をするようになったのが、43歳になる直前の42歳の時でした。
その頃は、「45歳定年制」というワードが世間で少し騒がれて沈静化しているときで、私の気持ちの中では、「45歳定年というのは45歳独立のこと」と捉えるようになっていました。
元々、学生の頃から独立志向を持っていたと言えばその通りなのですが、ズルズルと20年も同じ企業に勤めるサラリーマンとなっていました。
毎日毎日、早朝メモを続けるうちに、「本当にやりたいこと」「残りの人生どうする」「時間を有効活用したい」「健康で長生きするためにどうするか」「家族や友人との時間を大切にしたい」などなど、人生についての色々な悩みや課題、夢などを書きなぐるうちに、ある気持ちにたどり着いたのだと思います。
「どうせ死ぬなら今から違う人生を」
その時のメモには、このような記載はないのですが、「最悪チャレンジが失敗しても、今と同じサラリーマン人生に戻ればよい」「だからサラリーマン時代と同じことをせずに生きよう」そういう気持ちが強く現れたのだと思います。
ですから、「色々なことを捨てたでしょう?」とよく言われますが、本人としては捨てたというよりも、「違う経験を得ている」と捉えられているのだと思います。
意味ない飲み会が典型的な捨てたもの
元々体育会系のノリが好きな性分でしたので、飲み会というものは好きでした。
好きどころか、「誘われた飲み会は他の飲み会とバッティングしない限り断ったことがない」というのが自慢ですらありました。
今でも、元職場の同僚や友人とのお食事はできる限り参加するようにしています。
ここで言う意味のない飲み会というのは、「2次会、3次会のラーメンまで含めた飲み会」のことを指します。
久しぶりの友人との情報交換や食事をしながらの取引先との商談という飲み会はオッケーとして、サラリーマン時代の飲み会が意味ないなと思う理由は、
- 寝るのが遅くなって次の日の朝活ができなくなる
- 2次会以降の会話は覚えていないことが多い
- 単純に深酒は健康によくない
- 単純にお金がかかる
といういうように挙げれば切りがありません。
逆に、飲み会の場だからこそ生まれるコミュニケーションやアイデアはありますし、一次会までなら全く否定はしません。
大勢の飲み会だったので1次会では話ができなかった、ということでの2次会も必要でしょう。
しかし、なんだかよく覚えていないけど、気が付いたら家で寝てた、というような武勇伝として語られるような経験は、今後の人生では不要だな、と考えています。
深酒が怖いのは、「何かあったら仕事に支障をきたす」というマインドがい一番の理由かも知れません。
小規模事業者であれば、代表自身の時間が大切で、その大切な時間を酒で無くしたくないというマインドです。
それは、単純に酔っている時間だけでなく、翌日のコンディション不良からくる損失や事故等があったときの損失を天秤にかけると、どうしても目の前のお酒を大量に摂取するという行為に歯止めがかかるのです。
気持ちとしては同じと言われるでしょうが、大きな組織に所属していたり、福利厚生がしっかりしている企業であれば、少なからずともその恩恵として何も気にせずにお酒を飲める、という状況は空気のように感じてしまっていると思うのです。
どうしても自主的になれないサラリーマンの仕事
飲み会に限らず、独立したら取り戻せないと思われていることは多くあります。
- 役職や昇進
- 安定した給料やボーナス給
- 多額の採用権を与えられた大きなプロジェクト
- 企業の看板やブランドを背負った仕事
確かに、これらは捨てがたいことなのですが、小規模事業者であっても、将来手にできないと決まった事柄ではありません。
特に①の役職については、一人社長になってしまえばあっという間に手に入れるっことができるものです。
それ以上に、今さらサラリーマンに戻りたくないなと思うのが、「日常で仕事のことを考えている時間」の心地よさです。
よく、「仕事を家に持ち帰るな」とか「オンオフを切り替えが大切」ということを言われますが、独立してしまうと、日常全てが仕事に絡んできますし、常に事業のことが頭から離れません。
しかし、どちらも経験して分かるのは、「家でできる仕事を我慢すること」や「オンオフを切り替えする難しさ」の方がストレスに感じるということです。
この辺りは、国の方針や社会の常識と離れるところではあるのですが、個人的な感覚としては、元々切り替えが下手な人間だから、逆に切り替えがない方がストレスに感じない、ということです。
さらに、若い頃には全く抵抗がなかったのですが、ベテランになればなるほど、中間管理職になればなるほど、会社のために自分の時間を費やすことに抵抗を覚えるようになっていったのも事実です。
なので、「この人のためならば、この会社のためならば、自主的に自分の時間をささげられる」と思える惚れる出会いや転職があれば、独立していなかったかも知れません。