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109日目 あと一歩の交渉

集中して臨んだ交渉はどうだったのか?

今日のメインの仕事は、内装業者の社長との真剣交渉に臨むことだ。

先方としては、交渉されるなんて思っていないだろうから、こっちか熱くなっても良くなくて、相手の出方をうかがわなくてはいけない。

直前に、見積書と見積仕様書をシェアオフィスで印刷をして事務所に向かった。

社長室に案内されて挨拶程度の世間話を交わすと、いつも通り急に本題に入るのだが、ペースを崩されないように、こちらから用意をしていた書類を見せることにした。

書類は全て提示して、見積書の金額にも納得してくれている様子であった。

また、しばらく会っていない間に、ロボットについて、飛び込みで大学の先生にも会いに行って、技術指導してもらえることをこぎ着けたことも話をして、その点も評価してもらえた。

しかし、内容については一つ、歩行用のロボットについては「カッコ悪いから辞めたい」というコメントが出てきた。

大どんでん返しである。

「これを作ってみよう、と言ってきたのに、なんてことだ」と一瞬戸惑ったが、しっかり話を引き出してみると、「やっぱり、長尺シートを持ち上げるときの辛さを解消したい」と、そう言ってきたのだ。

そこは真摯に受け止めて、その後、持ち上げる工程を分解して考えると、2段工程で持ち上げると楽に持ち上げられることが判明した。

ガレージで実際に作業を二人で行って、納得もしてくれた様子だ。

この2段階工程の作業に対して、何か良い道具を開発できないか?そこが課題というか、商売のアイデア出しをしなければならないところで、その後に二人で意見交換を1時間ほど、合計で2時間滞在することになった。

結局、受注確約の交渉は失敗、しかし収穫もあった。

  1. 金額的には納得いただいたこと
  2. 困りごとに対して、真剣に向き合って解決する技術力を見せられたこと
  3. 安心感と信頼を得られてきていること

LINEで連絡をするにあたって、「注文が欲しい、他の案件もあるので」というコメントを入れて、ジャブを与えようと思う。

新たなアイデアを一緒に考える

お客様の痛みを聞いたら、その場でアイデア出しを一緒に考えてあげることは一体感が生まれて、良いことだと思っている。

それが嫌いな人や興味のない人もいるが、大半の人は「それならいけそう」とか「これは売れそう」なんて話をしながらイメージを膨らませることは、楽しく、最高のコミュニケーションだと思っている。

ここで問題なのが、その場でアイデア出しをして「いけそう」と思ったことが、日にちが過ぎると別の方向に進んでしまったり、トーンダウンしてしまうことだ。

受注をしてから詳細設計をしてみると別の方向にいくことがあるが、これはしっかりと説明をすればよいのであるが、受注前に方向転換が入ると厳しい。

アイデア出しをしたら、すぐに見積もりを提示して受注する、この流れを確立していく必要があると感じた。

メタバースへの期待

夜は、メタバースを利用した企業、スズバースのストックオプションについて、1時間半も説明を聞いた。

ストックオプションと言っても、株ではなくてアバターを購入して、所有しているのはそのアバターの権利と、独自の仮想通貨を持っているだけだ。

この二つの価値が、上場と共に上がって行くのかは定かではないが、15000円の投資であるのならば、やってみても悪くないと思い購入することにした。

  1. 独自通貨は2年間保有しなければ日本円に変換できない
  2. アバターは自由に売買ができる
  3. 利益分配は現金で分配される可能性がある

長い話を聞いたが、知り得た情報は以上の3点であった。

今後、IPOを実施しているこの会社の動向に注目していこうと思う。

ABOUT ME
ゆうため
1978年生まれ 首都圏出身 地方都市在住 技術者として一部上場企業で20年勤務 独立めざして中小企業へ転職 コンサルティング会社からロボット会社を経て起業独立