毎日更新 限定  起業日誌

159日目 ポストイット活用を再認識

研修3日目

毎週土曜日開催の全部で6回あるケース研修も今日で3日目の折り返しだ。

企業の改革をコンサルティングするにあたって大切なことは、簡単に言うと、現状把握と施策についてポストイットでたくさん事例を挙げること。

ということに尽きると思う。

施策の多さと、過去の実績からくる説明などを説得力を持てばコンサルティングができると言えるのに対して、それをなぜ経営者はやらないのか、やれないのか、逆にコンサルタントは、なぜそこまでできるのに経営者とならないのか、それが気になって仕方がない。

経営者としてやるべきことの中に、現状把握と施策考案というフォーマットが埋め込まれていないという点と、割と簡単にできるのに経営者がやらないために高額なコンサル料でコミットできるというお互いの穴を埋める形態であるから長年にわたって成り立っている業種なのだと理解している。

毎週土曜日になると、事業についての課題をポストイット抽出したくなる。

これをするだけで、頭の中が整理されて、次への行動に迷いがなくなるのだからやらない手はないだろう。

事業計画と製品化プロジェクトの類似点

ポストイットを使うという断面においては、ものづくりも同じであると考えている。

製品化で大切なのは仕様決めだ。

大切な仕様を決めるには、ユーザーの使い方、ユーザーが求めること、を的確に記述しておくべきなのだが、それができていないメーカーが多い。

そこで一つの有効な手立てが、ユーザーストーリーマッピングであったりする。

ユーザーが使うシーンをストーリーとして全て列挙して、その内容から的確な仕様を抽出するとういやり方だ。

それをやる際に有効なのがポストイットである。

それ以外にも、リスクアセスメントやFMEA、FTAなどの解析にもポストイットが役に立ち、その際で重要なコツとなるのが、先の施策を考えずに、目先のリスクだけをできる限りたくさん抽出すること、である。

この考え方は、事業計画立案時の課題抽出時や現状把握からのドメイン決定やあるべき姿の構築などの際にも、どうしても具体的なアクションが先に来てしまいがち、という点がとても似ている。

恐らく、人の社会活動は、個人も団体も全て、ゴールが設定されて、手持ちのカードからどのようにゴールをめざすのか、というマクロな視点においては同じ動きとなり、何となくできてしまう人とできない人が存在して、そこを上手くついてコンサルする人がいるという状態なのだろう。

その社会活動全体を広い宇宙から地球を覗けば、あたかもシャーレの中で微生物が増殖しては死んでいくという様と同じに見えるのではないだろうか。

そう思えば、今やるべきことが常に見えてくるし、心も落ち着いて事業活動ができると考えている。

現時点でのリスクを見つめる

その中で、今置かれている状況でリスクを考えると、大きく2点だ。

  1. このまま受注が取れずに終わっていくこと
  2. 取れた注文に対して顧客満足を得られない結果となること

営業活動とプロダクト製作活動の二つの悩みそのものである。

これについいては、簡単でも現状把握と手持ち札をもう一度洗いざらいにしておこうと思うので、明日はこれに時間を割くことに決めた。

ABOUT ME
ゆうため
1978年生まれ 首都圏出身 地方都市在住 技術者として一部上場企業で20年勤務 独立めざして中小企業へ転職 コンサルティング会社からロボット会社を経て起業独立