補助事業の申請は絞るか広げるか
現在、事業活動として最優先で取り組んでいるのが補助金の申請である。
業界を絞らずに自動化について手広く集客をしているのだから、補助事業としても広い範囲を網羅した開発テーマを実現することになってしまう。
今一つ絞り切れていない理由としてもう一つあるのが、現在抱えている案件との相性もある。
少しでも現在抱えている案件と関連したことができるのであれば、絡めてしまった方がコスト面で助かる部分が出てくるからである。
事業においては絞った方が刺さりやすいのは理解しているし、補助事業においても審査する方に響くのは具体的な計画であればあるほど採択されやすいというのは基本中の基本だ。
そこで考えているのが、「やることは手広くやるが、事業計画としては絞っているように見せられないか」ということである。
小規模事業者の自動化導入を促せる「お試し用機器」を開発、という感じの絞ったように見せる書き方をして申請書を埋めていこうという結論となった。
使う言葉は、もう少しアイデア出しが必要だ。
外注からの納品をどうお客様に説明するか
外注副業のエンジニアに依頼していた、力センサーのアプリケーションソフトが納品された。
片手間で実行してもらっていたので、思うような指示ができなかったが、それなりの出来栄えで仕上げていただいたので感謝している。
一方で、そもそもの顧客要求が実行不可の要望であった点については、こちらからお客への納品の際にしっかりと説明をしなければならない。
実行不可の要求とは「他の機器とのインプットとアウトプットをできるようにする」という点で、その点については、どうしても同期化するにはタイムラグが生じてしまうし、そもそも相手がなければ通信形式が分からないという不明瞭さがあるからだ。
通信せずにデータを吐き出しし続けるにしても膨大な容量が必要となって、メモリを増やす必要がでてくるという点で実行不可であると結論付けている。
今のところプリントスクリーンで画面保存する方法が一番確実というところになってしまうのだけれど、その点をご勘弁いただくとともに、うまく説明をして納得をしてもらえるようにしなければならない。
構想を一緒に考える楽しさ
午後は一件だけ、オンラインで熱電材料系のメーカーの方と打ち合わせを実施した。
ペルチェコントロールについての雑談を交えたディスカッションをしたのだけれど、とても有意義な1時間を過ごすことができた。
背景や実現しようとしていることへの理解力があって、逆に内部構造の模式図をオンラインで描きながら説明までしていただいた。
ものづくりの構造検討を一緒に考えながらアイデア出しをする、いわゆるブレインストーミングを実施した形となったところに、楽しさが生まれたのだと思う。
一人で事業をしているが一人ではない、ということを実感できた。
お金のことはさておき、一緒に仕事ができる仲間を増やしていくことは、とても楽しいフェーズであるし、技術者はその辺りのアイデアについては無償の提供をしてくれる姿勢もあって、感謝しかない。
解析についても、簡単なものであれば無償で対応できますよ、と言っていただき、本当に良い出会いができているなと感じた。
おかげで、試作で実行する構造についてはある程度まとまってきた。
何とかものにして、量産につなげたい、そういう思いが徐々に芽生えてきている。