毎日更新 限定  起業日誌

205日目 なぜか人の事業は冷静に観察できる

経営者は集中作業で時間を無駄にしてはいけない

来週月曜日の補助金申請締め切りに間に合わせるべく、今週は予定を入れずに集中して作業をしようと決めている。

締め切り前に一度メールで確認を入れたいので、何とか今日中に少なくとも木曜日までには完成をさせると意気込んでいたが、今日の完成は見送りとなった。

一日を振り返ってみて、時間的な余裕があったためか、だいぶ集中力が欠いてしまっていた気がする。

とは言え、長時間同じ作業を継続するのも難しく、休み休みとなってしまうので、この進捗は真っ当なものなのかも、と思う気持ちもある。

少しずつ案件も増えてきて、作業を細かく分解して対応していかないと追いつかないようになってきている現状を考えると、やはり経営しながらの長時間作業は良くないように思えてきた。

対応策としては、あらかじめスケジューリングをして自分をコントロールする、ということしかないのだけれど、果たしてそのコントロールはこれまでも人生で上手くできる方であったのかと考えると微妙である。

世の中には色々な方法が公開されているが、自分に合った方法を見つけるまで、訓練しかないのだろうから、少しでも対応に変化が出せるように工夫して活動をしていくように心がけるのだ。

アドバイザーとしての下調べ

昨日、伴走支援を要望されて連絡がきた企業に対しての調査を実施した。

分析を事業とされている点から勝手に中年だろうと予想をしていたのだけれど、どうも20代の若者のようであるのだ。

勢いがあって、色々なことにチャレンジしているようなので、とても好感が持てるのだけれど、分析を事業とする点については、慎重にヒアリングをして「どのような事業にしたいのか」という思いをもう少し聞かないといけないと感じた。

水素による抗酸化作用を数値化する分析手法を持たれているようで、その分析について受託をしているということのようであり、高専学校の教授が持っている技術を事業にしているようなのであるが、どうも裏付けとしては弱い気がしてしまうのだ。

そこは論文や特許など公開されている情報をもう少し調べながらジャッジをしていきたいと思う。

一方で、分析を事業にしようというマインドについて、電話では気が付かなかったのだけれど、背景やメールでのやりとりを考慮すると、正直ずぶの素人であることが丸見えなのである。

タピオカ屋や無人冷凍餃子のように一発屋で一儲けするというのであれば全く問題ないのであるが、そうでないのであれば少々作戦を練らなければいけないと思うのだ。

その点について、こちらも無償でアドバイスをし続けるわけにはいかないのだから、交渉するという立場で、伴走支援の依頼を引き受けられるように準備をして面会に臨みたいと思う。

より質の高い交流会へ

商工会の会員になったあたりから、質の高いイベントの紹介が増えてきている気がする。

先輩起業家からの壁打ちやVCが実施するアクセラレーションプログラムなど、スタートアップを取り巻く環境は手厚くなってきている。

一方で、起業の経験を後世に伝えるという行為は、厳密には難しく、成功者は常に事業をしているわけで、育成に目覚めたときには十年以上前の自身の経験をもとに話をすることになるから、どうしてもタイムラグが生じてしまうのだ。

また、自身の経験からの話であると、特殊なパターンが多く再現性が低い経験談となってしまいがちで、参考にし難いことも少なくない。

そもそも、経営者がコーチングに向いているとも思えない、となると、事業の成功を間近で見ていたVCやコンサルタントが、起業時に参考にする伴走相手としては一番良いと考えている。

ただし、実業で事業を立ち上げた経験のないVCやコンサルは、根っこの部分での起業家マインドが薄く、いざというときの「しつこさ」や「粘り」というものの重要性を言うことはなく、実感のこもった忠告という意味では、逆に経験をしてきた実業家の意見を参考にするとよい、ということになる。

一般的で際限の高い事業の成長方法を学ぶならばコンサルから、窮地に追い込まれた場合やここぞというときに加速したい場合は実業されてきた方から、とアドバイザーを上手く使い分けるようにするのが良いのかも知れない。

そういうアドバイスをいただける相手と出会えるように、積極的に交流会に参加していきたいと思う。

ABOUT ME
ゆうため
1978年生まれ 首都圏出身 地方都市在住 技術者として一部上場企業で20年勤務 独立めざして中小企業へ転職 コンサルティング会社からロボット会社を経て起業独立