事業のことを24時間考える生活にも慣れてきたが、試験については直前は全ての事業を停止して臨まないと後々後悔することになる気がしてならない。
少々気まずいイベントで久しぶりの再会
ITC試験を二日後に控えて、基本的には予定を入れずに勉強の時間にあてていたのだけれど、ロボットに関するイベントがあるとのことで、自動化のコンサルティングの先輩起業家からの紹介を受けていたので、イベントへ参加することに決めてスケジュールに入れていた。
実は、前々職で取引のあった会社のイベントであるので、まだ距離を置いておきたいところだったのだけれど、しれっと参加すれば大丈夫かと思って飛び込んでみたのだ。
イベントへの参加者は少なく、ほとんどが主催者側の方々であったのだけれど、その中で一名だけ若手営業の方が当時のことを覚えていて、名刺交換の際に「お久しぶりです」と挨拶を交わさせていただいた。
色々と噂が出ていた会社であったので、有望な若手は辞めているかなと思っていたのだけど、頑張って継続している姿を見れて、刺激にもなったし、組織のこととか何か情報を得られるのであれば、今後のためにも知っておきたいし、どこかのタイミングで電話でもして話ができればと思うところである。
社長をはじめ、そのほかの方は顔と名前までは覚えていらっしゃらなかったので、あまり波風を立てないように、その場は静かにふるまうことにした。
一方で、元々紹介をいただいていた方の知り合いの方が、参加者と主催者側にいらっしゃったので、両名ともしっかりと挨拶をさせていただいた。
この一ヵ月ほど、補助金やら試験やらで営業活動が手薄になってきていたのだけれど、こういった繋がりからビジネスが生まれる可能性もあるため、しっかりと対応を継続していきたい。
見積提示にて営業的ミス
イベントへ行く道中で、食品加工の工場長から電話が入り折り返し確認をしたところ、「選定していたカメラの相見積もりとして直接メーカーから見積もりを取り寄せた」との連絡であった。
イベントの最中にメールを確認したところ、見積額が半額以下の価格であったので、これは一瞬にしてストーリーが崩れたと確信をした。
- こちらが出した仕様とどこが違うのかメーカーに確認する
- 営業所が違うところからの見積もりはどの程度有効なのか確認する
- 最悪、工賃だけでももらって仕事は引き受けられるようにする
- メーカーに確認が取れたら、工場長と話をして関係修復する
とにかく、お客様がこちらに抱いている不信感を払しょくすることが最優先であり、そうなってきたらこちらの売り上げや利益は度外視しても、良好な関係を維持しなければいけない、というように切り替えることにした。
今は事業立上げの段階で、「タダでも実績が欲しいところであったのではないか」と自問自答して、心を落ち着かせるようにした。
営業的には、ちょっと色気を出して見積もりを提示してみたのだけれど、まんまと失敗に終わったというところである。
イベントからの岐路で、まずはメーカーに電話で連絡をして状況を説明し、尽力いただいたのに最悪のストーリーとなってしまったことにゴメンナサイをして、その後すぐに工場長へも電話連絡をした。
本心はどうか分からないが、何があってもこちらに手配をしたいという意向を持ってくださっているようで、そこは安心したとともに感謝の気持ちでいっぱいとなった。
最低限の工賃だけをいただいて、最大限のサポートができるようにしっかりと対応をしていきたいと思う。
何も売上と利益が飛んだわけではないのだから、年間の売り上げ目標については、他の案件を成長させて獲得していけばいい、それだけの話だ。
最後の追い込み
ITC試験も明日に迫って、追い込みをかけているのだけれど、思っていたように記憶に定着しない自分がもどかしくなる。
過去問が重要であることは大学受験のころから理解はしていたものの、それに対しての勉強方法を試行錯誤して研究した経験がなかったため、無駄な時間を過ごしてしまった気がしている。
具体的には、過去問を一度通しで実施することについての考察である。
試験のレベルを認識するという目的であれば多少は意味があるのかも知れないが、何も目的を持たずに通しで実施をすると、答えを導く過程に変な癖がでてしまい、二度目も三度目も同じ間違いをすることが多かったのだ。
答えを見てから問題を読む、そして答えへの正しい導き方を身につける、そういう流れでないと、試験合格への最短距離は歩めない。
そういう観点から、実力を試すために過去問を使うのは無意味であることを今さらながら認識することとなった。
中小企業診断士の試験も一年後に控えているのだから、過去問への付き合い方をもう一度見直そうと思う。