毎日更新 限定  起業日誌

252日目 これが伏線回収というものなのか

願ってもいないチャンス 突然の引き合い

普段見慣れないWeChatからの着信が届いた。

相手は、昨年所属していたロボットベンチャーでお世話になっていた取引先の担当の方で、中国に工場を持たれている企業だったため、WeChatで連絡先を交換していたのだ。

その方も、今は転職をされていて部品製造メーカーのお勤めであることは、知っていたのだが、実は、それを知る前に、4月頃の展示会にて、そのメーカーがAGVロボットを展示されているブースで開発部隊の方と挨拶をしたことの方が先だったという繋がりもご縁を感じるエピソードである。

電話連絡と同時にメールもいただいており、内容としては「ゲームのキャラクターをロボット化して販売するプロジェクトがあり、その設計者を探している」という内容であった。

大きさとしては20CM程度とのことであるが、歩いたり、肩をぐるぐる回して攻撃動作をしたり、ゲームのキャラクターのイメージを再現することと、質感もイメージを損なわないようにすることで、コアなファンに限定1000台とかで販売する試みとのことである。

武器は既に限定販売されているようで、その価格は15万円と、さすが大人向けのコレクションとして販売するだけの金額である。

「仕様にもよりますが、設計は2~3ヵ月はかかりますよ」とお伝えしたところ、「そうですね、数百万円レベルだとは認識しています」という回答であったので、予算感を摺合わせしながら、是非ともやらせてもらいたい案件としてウォッチしていこうと思う。

ストーリー性、価格帯、内容、ともに問題がなく、設計の難易度的なリスクを伴うことが難点ではなるが、積極的にコミュニケーションを取って受注につなげたい。

初の公証人役場

法人登録はマネーフォワードにお任せで動いている。

定款作成まで進み、それを公証人役場にて認めていただくという工程で今日の16:30に予約をしていたので、必要な書類を持って訪問をした。

人生で、そう何度も行くことはないだろうと思われる公証人役場なので、少しワクワクしていたのが恥ずかしいくらい、中はいわゆる「お役所」的な事務所で、受付を済ますと待合席で待つように促された。

待ち時間はほとんどなく、数分後には別の事務の方が奥へ案内してくださり、担当いただく公証人のデスクの前に用意されている椅子に座ることとした。

内容の確認などは全くなく、身分証明書で本人確認を済ませると、すぐに「手続きを進めますので、もう一度待合でお待ちください」といわれ、来た道を戻ることにした。

行くときには気が付かなかったが、どうやら周りには、数名の公証人がデスクを並べて待ち構えており、完全予約制で淡々と手続きを進めているようなところであった。

とにもかくにも、法的に認められる書類を作成いただくことができ、これで次のステップへ進めることができるので、何もしていないが気分は高まる帰り道であった。

お客様の困り事にどこまで寄り添えるか

温調デバイスについては、試作2号機が完成したのは良いが、お客様が一号機を先生にお貸ししに行ったところ、「機器としての機能は満たしているが、そもそも温度差で痛みを感じにくい」というコメントを言われたらしく、すごく困った感じのLINEメッセージをいただいた。

恐らく、帰りの新幹線でしょんぼりしながらLINEを打ってくださっているのだろう。

普通に設計をするだけであれば、要求仕様に対して満足するかしないかで取引が組まれているわけなので、追加で何か試行錯誤をする義務は発生しない。

しかし、こちらとしては単なる受託設計で引き受けているつもりもなし、開発サポートという断面でも期待をしていただいているのだから、精一杯の対応はしていきたいと思っている。

つまり、試作2号機を使って、量産の検討を進めながら、機能的にも現状よりも改良を加えて「しっかりと痛みを感じられるデバイス」の製作を進めていかなければならない。

追加費用などは、今は考えずに、とにかくお客様の不安を取り除けるように対応をしていくことにする。

ABOUT ME
ゆうため
1978年生まれ 首都圏出身 地方都市在住 技術者として一部上場企業で20年勤務 独立めざして中小企業へ転職 コンサルティング会社からロボット会社を経て起業独立