労働集約型でも感謝して
昨日の打ち合わせを受けて、さっそく設計案件についてのデータを確認しながら「どうやって見積もりを取ろうか」と思案することにした。
今回は、設計という面においては既に依頼元で9割方完成しているというところなので、図面作成やリスト作成が主な仕事となるのだけれど、どのように見積もるかが一つ目の山となる。
下手に高額になってもいけないし、安請け合いをしてもいけない。
このお客様に関しては、単価は3500円と固定されているので、完全なる労働集約型の仕事となってしまうことも懸念点としては大きいが、ベース収入というくくりで引き受けることに決めているので、その点については当面は目をつぶって、単価交渉や時間単価ではない取引交渉は、時期が来たら実行することにする。
思えば、一年前に独立をしたばかりのころは、頑なに「労働集約型の仕事は避けよう」なんて考えていたのが、ブレまくっている。
しかし、サラリーマンから独立という断面において、一番必要なことは「営業力」であって、その先に受注ということを考えると、商品やサービスに対する値付けについて、事業立上げ段階では柔軟な対応をしていかないと、受注ゼロが続いてしまうのだ。
独立を果たした人を大きく二分すると、
- 従来やっていた商売を継続して、顧客までを引き継いで独立するパターン
- まったく新規で独立するパターン
という2つの方法がある。
多くは、①の方法を取る訳であるが、②を選択した場合でもメシの種を得るためには、①に近づけて、ベース収入を稼がないと厳しいのではないかと思うようになってきている。
②のパターンで典型的なものは、VC等から資金を調達して事業立上げをするパターンであるが、それであっても収益を上げなければ株主に報いることができないので、開発した商品をどうやって現状の市場で売るのかを考えると①に近づいていくような気がしてならない。
その中で、リピート顧客を増やして、いかにしてサブスクリプション、つまり月極の契約を取れるようにするのか、それが事業安定化のカギではないだろうか、と今は考えている。
とにかく、現段階では例え時間単価の仕事であっても、チャンスを与えてくださったことには感謝であるし、何度も任せていただけるように全力で対応していくしかない。
やれば何とか慣れてくる
昨日、年間7万円の契約で購入をした業界最安値の3次元CADのアカウント登録をして、いただいたデータをあれこれ見ていると、いくつかの角度から見積もりが取れそうな感じであったので、時間を割り出してみた。
- ざっくり3Dモデルを眺めながら人日で8日間と算出 →64時間~80時間
- ユニットごとに少し詳細を詰めて9日間と算出 →72~90時間
- 作成する図面の内容と枚数から76.5時間と算出
よほど作業が見積以上に発生したら追加請求もできる点も踏まえて、③の工数が妥当と判断して見積もりを提出すると、夕方には注文書を発行していただけた。
夜には、さっそく作業に取り掛かるようにしたのだが、慣れないツールと久しぶりに作業に戸惑うことも多かった。
小さなユニットから進めたにも関わらず、2時間は費やしてしまっただろうか、しかし、それでも、やっていくうちに慣れることと、ツールの基本概念も見えてくるもので、何とか進められそうなところまでは持ってくることができた。
受注さえ取れてしまえば、あとはやるだけであるし、「どんな仕事もやれば慣れる」この感覚が大切である。
他のタスクも忘れずに
今月、残り半月でやるべきことは、設計作業だけではない。
- 補助金のデータまとめ
- 展示会の準備
- デバイス10式の組み立て
まだゴールまで明確になっていないのが①の補助金についてである。
必要な部品等が揃っているところから進めていくようにするわけであるが、現段階ではデータを現場で取得するためのジグを組み立てたり、ロボットをセットアップさせたりと、どちらかと言うと手を動かす作業の方が多いため、設計作業で集中力が切れた際に、合間に入れることで集中力を回復させる作戦で進めようと思う。
まだ、あと半月以上も残っているのだから、慌てずに作業を着実に進めていくようにしたい。
現場でデータ収集をお願いするお客様が4社、展示会について連携をお願いしているお客様が2社、必要なアナウンスは適宜、丁寧にお願いをすること。