案件が増えることへの感謝と危機感
午前中は朝一番から、新たな設計案件の打ち合わが入っていたのが、注文済みの設計について現状報告をするべく図面とリストをシェアオフィスにてプリントアウトしてから向かうことにした。
打ち合わせは注文をいただいているお客様とその先のロボットSIerのお客様と3社での打ち合わせとなるのだが、今回は前回と違って製造責任者の方が対応してくださったので、市場の動向というか、なぜロボットSIerにこんなにも仕事が入ってくるのか、その状況を肌で感じることができた。
食品加工や製薬関係でロボットを導入するという話は、想像通り進んでおり、どのくらいの予算で工場設備に投資しているのかは分からないのだが、単なる設計外注にまで仕事が回ってくるのだから、飯のタネとしては有難い話だ。
機械設計の部分を一任されることになったので、頑張り次第で仕事は連続的に入れられそうな感触すら持つことができた。
「時間給での契約であるから時間の切り売りをしている状態なのはよいのか?」
「次のビジネス展開や新たな出会いを求めることはできるのか」
とずっと頭の中で自問自答が消えないままだ。
まだ、追い込まれるような状況でもないし、かと言って注文をもらえずに悶々とする日々に逆戻りをするのは勘弁なのだから、とにかく前に進む、そう結論をつけることにした。
来月からのアクションを考えよ
設計のめどがついたら補助金をあと数日で仕上げないといけない。
その後に展示会があり、それが終了するといよいよ次の展開をどうするかを考えなければならなくなってくる。
- 展示会でロボットの引合いを数件取る 500万円
- 展示会後に打ち合わせをする医療サポート器具の案件を取り込む 200万円
- 温調デバイスの次の対応(認証)を引き受ける 100万円
- 設計案件を細々と受け続ける 500万円
- 食品加工のカメラユニットを追加受注 100万円
具体的な案件がだいぶ出てきているし、11月に棚卸をした案件も含めると、もう一度、お客様へコンタクトして案件の動きを確認するというアクションをしていかなければならない。
年末は製作作業に集中して、年明けはイレギュラーに設計案件を引き受けたために、このような大切な顧客回遊に時間を取ることができなくなっている。
気を付けるようにしたい。
紹介が続くことは偶然なのか必然なのか
そんな中、設計案件の打ち合わせをしている最中に、メッセンジャーで前職の仲間から、紹介したい人がいるという連絡をいただき、詳しく内容を確認するまでもなく了承の返事を返しておいた。
昼過ぎに改めてメッセージを見返してみると、元商社で再雇用先の顧問として加工業者の営業をされている方とのことであったが、なんと、その加工業者の社長は開業間もないころにご挨拶をさせていただき、何度かメッセンジャーのやり取りをしたことのある方ではないか。
どこでどうつながるか、世間は広いようで狭く、色々な出会いが結ばれていくものだとつくづく感じるところである。
案件に繋げられるかは、来週お会いして話してみてのことになるが、そこで案件にならなくても、出会いが出会いを生んで、案件になっていく、そんな気がしてならない。
開業して間もなく一年。
ひたすら出会いを求めて、一生懸命に全力でコミュニケーションを取っていけば、その先に何かあるかも知れない。
その仮説は、まだ実行中ではあるが、何となく、出会いと運が偶然にも事業の方向性を導いてくれる、そんな気がしてならない。
やはり、集中期間とは別に出会いを求める期間を作らないと、その先々で尻つぼみになってしまうのではないか、そういう危機感が芽生えてくる。