リベンジの表面処理展示会
先月に訪れた「加飾展」のリベンジとして表面処理展に行ってきた。
会場に入る前に、先月のブログを見直すと、「展示会は展示者の気持ちにならなくてはいけない」「相手はお客様を求めているのだからこちらが売り込むわけにはいかない」という点に注意しなければいけない旨が書いてある。
今回は、無理をせずに純粋にこちらが特殊な表面処理を求めているという前提で臨むことにした。
・食品関係の自動化設備に必要な表面処理
・動力伝達の摺動面で必要な表面処理
・ロボット外装の特注デザインとしての塗装処理
この辺りをネタに回ることにした。
結果としては大きな引き合いもなく、何社かと名刺交換をしたのみなのだが、気分としては晴れやかな感じであった。
純粋に先端の技術を知っておけば、「今後の引き合い時にお客様に提案ができるから」そう捉えるようになっている点が大きい。
トレンドや先端の実用的な技術は、今後永遠に情報収集をしていかなければいけない。
展示企業の中で一番気になったのは「溶ける様子を可視化」したソフトを開発しているSaas企業だ。
若いエンジニアが取締役となって売り出しているスタートアップ企業なのだと思うが、前々職で分散技術関係で分析計の開発をしていた身としてはパッと見た瞬間に「やられた、これはいい」と直感的に感じた。
情報開示してくれる企業はいないから、一般的な解決策しか生まれないと思うが、金属材料の添加物のノウハウであったり、有機化学の配合であったり、この分野はビッグデータを使えば、まだまだ進展の余地があるはずだ。
うれしい取引先からの電話
昨日依頼をしていた加工業者の社長から、朝9時前に電話をいただいた。
今日の夕方であれば社内に戻ってきているのでいつでも来てくださいとのことであった。
動きとしてはなんて事のない横流しの仕事であるが、取引先がつくというのはこんなにも安心感があるのか、ということに気が付かされた。
もちろん、この先、WIN-WINの関係を築けるようにならなくてはならないし、本業の自動化で依頼できるようにならなくてはいけないが、とにかく心地よい関係を構築することが大切だ。
現物のボルトをお渡しして、見積もりをお願いし、商談が終わった後には工場も一通り見学させていただいた。
「これからお付き合いを始めるのに、持ってきたのがボルト1本かい!?」と捉えられたら仕方ないが、あからさまに「なけなしの用事を無理やり作って会いに来ました!」という意気込みでお伺いしたつもりだ。
とにかく、一つ一つの出会い、関係性を大切にして進めていくしかない。
ホームページのたたき案に感動
夕方には、依頼していたHP制作会社から、メインページの案を3つ送付いただいた。
・コーポレートカラーはオレンジとブルー
・近未来感やおしゃれ感は不要でシンプルだが泥臭さを出してほしい
この2点を注文していたのだが、思っていた通りの仕上がりで制作してもらえていた。
言葉のチョイスや文章などの細かい点は修正していくとして、大枠は全く問題なしで、このまま進めてもらうように返答するつもりだ。
箱がなくても売上をあげることはできるし、箱があっても売上をあげないと意味がないのは分かっている。しかし、箱があると安心するのも事実で、「これを見たお客様はうちにどんな期待をしてくれるのだろうか」とワクワクしてくる。
しかし、あまりHPでハードルを上げてしまうのはよくない。だから近未来な感じや、変におしゃれな感じを出さないようにお願いしていたのだ。
自社製品を開発できるようになったら、製品コンセプトに合わせておしゃれ感を出せばよい。
とにかく、今の段階ではHPはブランド力アップではなく、単なる名刺代わりで、名刺交換した人やうちを知ってくれた人に対して、事業のイメージを持ってもらうもの。
早くリリースしてもらって、出会い後の引合い獲得につなげていければと思う。