モヤモヤの残る現地作業
一昨日に急きょ決まった設計案件の現地訪問による確認については、一通り滞りなく進めることができたが、残件ありということで、完全にスッキリという訳にはいかない内容で終わった。
設計した者としては、反省しなければいけないところであるが、せっかくの機会であるので、しっかりと勉強をさせていただいた部分はある。
食品加工業に対しての、いわゆるパレタイズ装置というところであるが、ロボット一台を納入というところに対して、コンベヤの追加やコンベヤの一部改造など、システムとして丸々受注している模様であった。
総額としては数千万円、例えば3000万円の受注額として、粗利で半分を想定すると1500万円の原価予算で装置を設計しているような感じで、どんぶり勘定と言ってしまえばそうかもしれないが、割と予算は気にせずにお金を使いまくっているように見える。
要元のユーザーとしても、細かいところまで特注仕様にこだわっている様子であるので、その点においては、金額の範囲内でお互いに良い関係ができているがために成り立つ商売なのだと感じている。
毎日、毎月、毎年の生産量がある程度計算ができて、効率化を図る、という現場においては、パレタイズ装置は持ってこいの道具であるし、生産量が読める業界と言えば食品加工業というところもうなずけるところである。
この経験を活かせば、小規模な事業者に対してのパレタイズ提案というのは、案件としても数が出そうな気がするが、人手を要する部分でもあるのは確かで、受注をする際には、採算が取れるのかを十分に把握しておかないと、資金ショートに見舞われる可能性もあるのは確かだ。
引き続き、したたかに勉強をしていきたい。
カメラ増設の受注に向けて
同じく食品加工業からの依頼でカメラを増設するという案件については、昨日の打診を受けて、お客様から前向きなお話でメール返答をいただけた。
質問事項に対しては、すぐさま返信をしたのでコミュニケーションとしては先ず先ずであるが、引き続きボールはこちら側にあり、見積を算出しなければならない。
簡単にポン付けで対応ができればよいが、これまでと違う点と言えば、作業者が撮影場所にて作業をする可能性があるというのが大きい。
作業者が画像の範囲内で作業をしてしまうと、誤認識をしてエラーを頻発させてしまう可能性が大きいからだ。
取り付けに関しても、毎度のフレームを駆使して追加増設をする形となるのだが、いま一つ綺麗に満足のいく設置ができた試しがないので、今回はシャキッとしたいと思う。
注意しなければいけないのは、見積の金額で、前回、前々回と大幅に額を変更することはできないが、うまい具合に上振れできるような、それでいて納得いただける見積もりにすることである。
昨日、言い渡された宿題対応も含めて、全力で対応を進めていこう。
デバイス追加注文に向けて
温調デバイスについては、市場開拓が難しいだろうから、追加注文はそこまで期待はしていない。
しかし、スタートアップサポートのサービス実績としては十分な案件であるし、万が一追加の注文が来た際には、やはりこちらに注文が来て欲しいと思うのだから、できる限りのサポート対応を無償で実行してあげなければならない。
ソフトウエアのバージョンアップについての実行確認であるとか、Bluetooth通信や温度設定についての技術的な見解を出したり、継続して丁寧な対応をしているつもりだ。
気が付けば、先輩起業家として参考にさせていただいていたのに、肩を並べる感じになってきているし、このまま鳴かず飛ばずで先方が閉店をするようなことがあれば、やはり直感的に商品開発型の起業は事業維持が難しい、と思わざるを得ない結果となってしまう。
それを避けるためにという訳ではないが、できる範囲でサポートをしていければと思っている。