毎日更新 限定  起業日誌

44日目 具体的なイメージを伝える大切さ

尖った加工屋 宇宙産業

交流会で知り合った加工屋さんに訪問した。

特殊材料を得意としているとは事前に聞いていたのだが、ふたを開けてみると最近は宇宙用途の部品を受けているようだ。

モリブデン、タングステン、タンタル、懐かしい材質名を耳にすると、話も弾んで、あっという間の一時間であった。

加工一つとっても、何か尖った強みがないと生き残っていけないということなのだろう。

また、異業種交流ということにも積極的に参加されており、そこから何か新しい加工の依頼はないかということを常に考えているとのことであった。

こちらとしては、「あわよくば、自動化やロボット導入をしてもらおう」なんて考えもあったが、職人技の手作りを強みとしている企業なので、今すぐに設備の話はなさそうであった。

「元々は研磨屋からスタートしているので、ツールも自分たちで削るのです」とおっしゃられる言葉から、自身と誇りが感じられた。

日本のものづくりを次世代に伝えていきたい、そういう思いで繋がっていけるパートナーである。

社長と営業責任者の方にお会いしたのだが、営業の方は全国の研究施設に飛び込み営業をしているようなので、今後とも情報交換をしていきたい。

ファンになってもらうこと

これまで、とにかくファンになってもらうことを念頭に、出会いを求めてきた。

その姿勢は変わらないが、ファンになってもらうためには、何かを提供していかなくてはいけない。

・注文をもらう前にこちらから何かを注文する

・注文してくれそうな業者を紹介する

・ビジネスパートナーとなりそうな人を紹介する

・何もないのなら持っている知識と情報を伝える

・情報もないなら自身の事業の伸びしろを語る

そして、これまでできていなかったが、これから試みたいのが、「相手の商品を使ったプレゼンをする」ということだ。

自社のアピールをするのは良いが、強みだけを伝えてもそうそうファンになってもらえないことが分かってきた。

強みのアピールの後には、実際に商品やサービスを購入してもらった場合には、こんなことがあるよ、というイメージが付きやすいように、「相手の商品を使ったプレゼンをする」ということを心がけようと思う。

補助金の事業計画も頭の整理になる

持続化補助金の2回目の相談に商工会議所に行ってきた。

昨日は門前払いをくらってしまったが、そこに怒りを持っていても何も生まれない。

きっぱりと切り替えて臨むことができた。

今回は、最初にじっくりと計画書を読んでくれる方が対応してくださった。

指摘されることに対して、多少はカチンとくる場面もあったりしたが、サラリーマン時代の上司ではないのだから、腹を立てることはせずに、「良いアドバイスをもらえているのだ」と心穏やかに受け入れることができていた。

全体的な流れはよしとして、もう少し読み手が採択をしやすくなる書き方にするべきだ、というのが全体を通した指摘内容であった。

・採択の加点ポイントを入れているか

・内部環境、外部環境、強み、弱み、の現状分析

・経営方針、目的、経営状況、経営課題から補助事業への導入はスムーズか

・補助事業を行うことでの効果の数字は未来予測でもよいからしっかりと盛ること

・補助事業の活動内容は、やるやらないは置いておいて、具体的に書くとイメージできる

というような指摘事項であった。

フラットな状態で事業計画を読んでくださる人の意見は、とても貴重である。

そして、客観的な意見として、不明瞭な部分などを指摘してくれるのだから、補助金がなくてもそれだけで十分価値があると感じた。

事業に対しての頭の整理にもなるので、この熱が冷めないうちに、さっさと、修正を仕上げることにした。

ABOUT ME
ゆうため
1978年生まれ 首都圏出身 地方都市在住 技術者として一部上場企業で20年勤務 独立めざして中小企業へ転職 コンサルティング会社からロボット会社を経て起業独立