葬儀の準備も任せきりなので、むしろ普段の土日よりもたっぷりとタスク遂行に時間をかけられることとなった。
設計案件は遅れを取り戻せ
ロボットハンドの部分について、前回のFBを受けたのがちょうど一週間前の日曜日であったので、遅れをだいぶ取り戻さなければならない。
昨日の午後から着手して、ようやく明日の朝には修正データを投げられそうなところまでメドが付いた。
機械設計というのは、ざっくりとした構想は素早くできるのに対して、ミリ単位で調整していく詳細設計は予想以上に工数がかかるものだ。
今回のロボットハンドについても、一週間前に指摘いただいたモデルから、そんなに大きな変更はないのだが、それでも丸一日以上の工数が必要となってしまうのだ。
実際に図面化の方が構想設計よりも付加価値が低いのに、大きな時間がかかるので、本件に関しては、結果的に構想を要元に対応してもらっている形となり、それを受けての設計工数を請求できるという意味では、割とおいしい仕事をいただいていると言える。
対応力は強みと捉えて堂々と
下請けでやっていると、このような形で納期を遅らせることとなってしまって、気持ちの面では、恐縮するばかりだ。
いくら申し訳ないと言ったところで、他の設計外注に代えられてしまったらそれまでであるし、かと言って、他に対応できるところはあるだろうか?と見渡してみても、答えとしては「こんな融通利かせて対応できるところはないだろう」という結論に至る。
こんな迷惑をかけている局面で、堂々とする必要はないが、一口に設計事務所と言っても、経験やスキル、対応など色々な項目の総合点で評価されるのだから、自信を持って対応すればよいだろう。
工数入力をしておこう
イレギュラーな対応をしているからという訳ではないが、今回の案件については、実際に費やした工数を日報という形でメモに残しておくようにしている。
月末締めの請求の時間数が100時間を超えてくるだろうと想定しているし、これまでのタスクのように見積もってからゴーをしている訳ではなく、都度指示を受ける形となっているため、後々何か言われた時に備えるという意味でも工数メモは必要と判断したからだ。
昨日は数時間であったのに対して、実に今日は7時間もタスクに集中することができたのだが、逆にやることがなかったら、通夜告別式を前に、色々と思いが募ってしまい、気が滅入ってしまっていただろう。
身内の死に対して、気丈に仕事をしている、なんて言われることもあるが、単に気を紛らわしているだけなような気がする。
遊ぶことは許されないが、仕事をすることは許されるし、他に気をそらせる仕事があることは有り難いことなのだ。