1万人に1人で年間1000人
これだけ何でも引き受ける姿勢を取っていると、お客様からいただく注文にはいくつかの種類が想定できてくるものだ。
- 受託設計は必要工数を算出して見積、受注後にズレあり
- 受託設計のうち、費やした工数を請求できるパターン
- 設計サブスクリプションは場内外注
- 製作案件は原価に上乗せして見積もり
- 設計製作となると上乗せ額も予算に合わせて対応
- 小さな物販はどんぶり勘定 1万円は欲しいところ
- コンサルティングもどんぶり勘定 サブスクもあり
それに対して、これから立ち上げようとしているお土産ビジネスは、オーダーメイドという独自性は出すが基本的には外国人向けの販売ビジネスとなるので、ある程度の数字的な類推はできてしまう。
例えば、このビジネスで1億円プレーヤーをめざすならば、単価1万円を1日30人に販売できれば300日で9000万円となる算段なので、その数字を目標としたいところだ。
年間に800万人の外国人観光客が京都に訪れるようになっているところに、たった0.1%の1万人の集客を取れたらよいという計算になる。
となると、気楽にも思うのだが、目の前のお客様をどうやって呼び込んで受注にまで持っていくのか、ということになると、想像するだけで大変な労力だ。
やらずに後悔するより、やってみて後悔、この気持ちがないと何事もチャレンジすることができないだろう。
コンサルの仕事から得られること
盆休み明けの一発目の仕事は、保証協会からいただいている専門家派遣の仕事だ。
早くも4回目となるため、いつも通りの感じが出てきているが、社長の顔色を見ると、これまたいつも通り芳しくない様子である。
というのも8月に入ったら休日無人対応をテストしてみるという話で前回は終わっていたのに対して、今回も未対応であったためだ。
打合せを重ねるものの、進捗としてはほぼ何も進んでいない状況なので、こちらとしてもヤキモキする部分ではあるが、「口は出しても手は出さない」というコンサルの基本に立って、話を聞き、アドバイスをするように心がけたつもりだ。
その話の中で、今の景気状況を聞いてみたのだが、おかげさまで注文は来ているようで、その点にはホッとした部分がありつつ、「中国からの注文に助かっている」というコメントも出たので、その点について少し考察をしてみた。
最終的に中国が類似の偽物品を作ろうが何をしようが、結局日本の製造業は中国の下請けになっているという現実が現場レベルで感じられるようになったということだ。
では日本の大手はと言うと、規模の拡大を図って、直結する協力企業は子会社化して取り込むことによって、より高収益をする方向に進んでいるように見受けられる。
なぜならば、株主還元という言葉が浸透してきていることもあって、オーナーである株主が利益を求める以上は、新規事業に注力することはポーズだけ見せておき、現実的には売れる製品のみをひたすら作っている状態ということだ。
これでは、新たな製品が日本から生み出されるはずもなく、川下の部品業者は中国からの受注で食いつなぐしかなくなってくるだろう。
最後に雑談的にそんな話をして、日本のモノづくりを憂いて。その場をあとにした。
リピートのためにカメラ案件を進めよ
設計案件がストップすると、途端に先々の注文がないことに焦りを感じるとともに、直近で受注が取れそうな案件もないことに、さらに絶望すら感じてしまうことがある。
しかし、そこで行動や思考を停止させることにはいかないから、あれこれ考えるのだが、基本に立ち返って、現在のお客様からのリピートはあり得ないかと考えてみた。
すると、画像カメラを納めているお客様とはこの後も定期訪問も控えているし、カメラとシステムとの連携もサービスの範囲内であるので、その点をしっかりこなして、次につなげる準備をしなければと思いいたるようになった。
上位システムとの接続が必要なコンベヤの型式を前回訪問時の写真あら類推して特定させて、そのコンベヤメーカーへ資料請求するところまで、今日は進めることができた。
もしかしたら、明日以降でメーカーの営業から問い合わせが来たりするかも知れないが、それはそれで有難く捉えて、現状やりたいと思っている接続について相談をするようにした方がいいだろう。
慌てる必要はないが、しっかりと調査をして、次の訪問に備えるようにしたい。