毎日更新 限定  起業日誌

580日

物件を見て揺れる心

今日は楽しみにしていた事務所物件の内覧の日である。

約束通りの10時より10分ほど前に向かうと、既に不動産屋さんは鍵を開けて待っていてくれて、いかにも地元に根付いた不動産屋さんらしく、温和な感じで、じっくりと見てくださいねと言わんばかりに、丁寧に説明をしてくださった。

こちらの事象も把握してくださって、地域の話や事業の話などざっくばらんに会話のできる方でとても好印象である。

その不動産屋さんが言うには、この地域も町内会費は払う必要があるものの、とても良い地域で、皆気に入ってくださるとのことで、なおのこと良さげな物件に思えてきた。

実際の物件も、築100年以上の代物で、内部も改装をしたばかりとのことで、全く問題がなさそうであった。

何よりも、そもそもは西陣織の作業場として使われていたとのことで、思い描いていた西陣ブランドを使える恰好の物件であることを再認識させてもらった。

振り返れば、事務所を構えるということについてハードルを設けていなかったのだが、機材等が増えてこれ以上自宅で企業活動をするのは限界を感じていたことから始まり、最低でも来期からは倉庫を借りることはしなければと動き始めたのがきっかけである。

しかし、西陣ブランドを使いたいなと思っていたのは、独立する前から思い描いていたことであって、それが目の前にチャンスとして通り過ぎようとしている瞬間でもある。

問題なのは固定費が上がるということで、その点については確かに不安材料でもあって、今年度の収益が100万円足らずであることを考えると、同じ事業活動を続けていては、とうてい固定費を上げる訳にはいかない。

では、固定費を上げずに現状維持で同じような一年を過ごす方が良いのか、と問いただすと、それもノーとなるわけで、あえて、お尻に火をつけるという意味でも、ここは事務所を契約してしまう方がよいのでは、と思うのである。

この週末、沖縄に行くので、いったん落ち着いて考えてみようと思う。

ブランディングの大切さ

午後からは、ものづくりイベントに行った。

講演のプログラムを見ると、前職でお世話になった議長がヒューマノイド関連の事業を立ち上げ、その関連で登壇されるとのことで、楽しみに向かうことにした。

講演内容は、相変わらずキレッキレで、やはりロボットについて語らせたら、聞いている人が身震いするほどの大きな夢をイメージさせてくれる方で、毎度、関心させられる。

ブランディング力で資金を集めたり人を集めたりすることが得意な方で、凄いなと思うし参考にしなければならない姿でもあると再認識をした。

内情がどうあれ、こちらが退職をしてから1年半で、また新たな人を巻き込んで、団体を設立して、動き出そうとしている姿を見ていると、自分のブランディング力のなさにも落ち込むところがあるし、これからでもしっかりと自社のブランドを向上させるような何かを構築していかなければと思い知らされる。

講演を済ませた後は、ブースを一回りしたが、これと言ってよい取引先になりそうな企業はなかったものの、気になる企業は2社ほどあった。

一つが設計をベースに試作のサポートをしているモノづくり企業と、もう一つも試作をサポートしているものの、どちらかと言えば量産をサポートしており、どちらも小さな事業者から規模を拡大している企業である。

改めて、事業拡大を一歩一歩進めるにあたってのゴールイメージとして、設計事務所からの試作や量産の設計をサポートしつつ、足元では日本で製作事業をこじんまりとやる製作屋でありつつ、量産は海外子会社を使って逆輸入するという方法が、今まで見てきた企業の中でしっくりする的である。

この軸をもちつつ、ブランド力を向上させていきたい。

展示会への協力

昨年、補助金をいただいた協会から突然の電話があり、何か不備があってのことかと最初はドキドキしたが、なんて事はない、今年の展示会に参加して欲しいという協力要請であった。

答えとしてはもちろんイエスで、展示品もそれなりに用意はしたりと手間はかかるだろうけれども、地元で開催される展示会ということで、集客にもつながると思われるし、年初に失敗した展示会のツテを踏まないようにしっかりと対応をすれば、多少なりとも引き合いがくるのではと思っている。

例え引き合いがなくと、ブランディングという意味でも、一つネタができるし、開催まで一ヵ月、しっかりと対応をしていきたいと思う。

ABOUT ME
ゆうため
1978年生まれ 首都圏出身 地方都市在住 技術者として一部上場企業で20年勤務 独立めざして中小企業へ転職 コンサルティング会社からロボット会社を経て起業独立