名古屋で開催されている「ものづくりワールド2024」に行ってきた。
元々行くつもりはなかったのだが、前々職の設計仲間で今は別の会社に転職している後輩が行くということだったので、久しぶりに会えることもあり、来場することにした。
AI検査システム、工程管理システムの各社強みは?
モノづくり系の展示会は、一時期は3Dプリンターが目立ったこともあったが、今は、データ管理系とAI活用系の出店が多い。
コロナ時期には、展示会へ足を運ぶ必要性が問われていたが、やはり目の前で実物を見たり、アテンドされたりすることで、流行や市場動向を肌で感じられるので、今後も行けるところには行こうと思う。
一方で、実際に受注に繋がる活動になるのかは微妙ではないかとも思うのだが、事業をやる以上は、一度は展示会に出展するようなこともしてみたいと思う。
AI活用系で多いのは、検査システムだ。
画像データをAIに食わせて、良品と不良品を分けるというもので、
- カメラ
- 照明
- パーツを搬送する機構(パーツフィーダーと回転が多い)
- 不良品をはじく機構
ハード的に必要なものは以上となり、これは誰にでも用意ができるものである。
それに対して、各社独自のソフトウエアを構築して、全体システムとして提供するのであるが、最初のデータを食わせるところや設定にノウハウがあり、導入部分から入り込むことで差別化を図っているようである。
価格としては、ソフトウエアと導入サポートで300万円程度、ハードシステムを組むとなるとモノによっては1000万円級になるという値ごろ感。
管理系のシステム企業についても、基本的にはどの企業も特徴が分かりにくく、発注から仕入、在庫管理、売り上げ管理といったところから、図面管理に至るまで、まるまる一つのシステムで管理できますよ、ということをしないと採用されないようである。
とにかく、誰でもできることをビジネスとしていて、それに対してお客様がついているから、商品やサービスを拡張できている、そんなイメージで、SaaSでサブスク30万円、という値ごろ感も、だいたい各社同じである。
協働ロボットを活用したSierも同様で、誰でもできることをやっているだけ。
だからこそお客様が付くのが難しく、よくよく聞くと、元々は□□だった、という話は結構多く、別の事業を入口として、その祖業事業は残しつつ、事業拡大は誰でもできるようなビジネスを愚直に展開していく、それが事業成長のカギのような気がする。
とにかく、入口の事業にしても、拡張の事業にしても、先行者有利なことは変わりはない。
そして、先行者ポジションをとれなかったのであれば、弱点をついて、組み合わせや見せ方変更をすることで、あたかも先行者となれるようなポジションを築く戦略が必要だ。
YouTubeでやりたいこと
展示会の商談エリアで、後輩エンジニアと少し話をした。
大手企業に勤めていると、個人事業主として活動している人がどんな状況なのか全く分からないようで、色々と質問を受ける形となっていった。
少し前には、サラリーマンが独立することなんてリスクでしかないと言われ、誰も見向きもしなかったのだが、副業が解禁された今となっては、副業からの独立をめざす人も少なくなさそうだ。
単純に、質問に対して答えていっただけなのに、とても興味を持ってもらえて、新鮮なまなざしで聞いてもらていたときに、以前から構想としてあったYouTubeもできるのではないかと思えてきた。
映像は、顔を伏せるなり、VRにするなり、なんなとできるとして、コンテンツの内容としては、「転職、副業からの独立」という点に関して、あれこれ質問に答えるということ、ある程度回数を重ねられたらまとめてみる、このくらいを決めて始めてしまうのが良い気がする。
最後の一人への挨拶が吉と出るか
事業のビジョンとしては、「小規模事業者向けに、自動化や効率化をサポートする」というところであり、今のところ掲げているコンテンツは以下に挙げられるもので、どれも今すぐ自分でできそうなものを挙げている。
- 職人が手作業でやっているものを自動化する器具・設備の開発
- 検査工程の自動化による省人化
- 配膳ロボットの導入による効率化サポート
- 新規図面や特殊図面に対して加工業者を探して紹介する
- ロボットサイエンス塾
- 特殊装置のメンテナンスサービスの代行
- 製品開発のプロジェクト推進サポート
- 加工業者の独自ブランド商品開発のサポート
挙げればキリがないが、ひとまずこのくらいにしておいて、これまで出会った方々の中から、1~8それぞれに対して当たる可能性のある人に話を持ち掛けようと思う。
HPにもこれらの事例やサポートの流れが分かるように情報をアップしていくことにする。
今日の展示会では、この項目の⑥にあたる可能性のある岐阜県の設備設計会社の部長様と挨拶を交わせた。
もう帰ろうとした際に、あと一人だけ挨拶できれば、とうろうろしていた際に出会った方なのだが、こういう出会いを大切に、今後も連絡を取り合っていきたいと思う。