気の遠くなる作業もベースラインのためなら
今週はほぼ設計案件に集中して作業をしてきたが、思ったほどの進捗が出ていないのが心残りだ。
というのも、要元へのフィードバックもあって、こまめに方向転換をしながら進めているのに加えて、先方の意向も組みしながら進めるという、非効率なやり方をしているからだ。
普通ならば、その点について改善を求めたり、イライラしたりするものなのだが、今回は受託設計ということもあって、長引けば長引くほどベースラインの売り上げは上がるので、比較的穏やかに対応をすることにしている。
ロボットハンドの設計を2種類に安全柵の設計と大きく三つのパートに分かれるのであるが、それぞれフワッとした課題みたいなものが分からなかった点については、今週、何とか引き出せたような形だ。
それでも、スケジュール的には遅れているし、既に50時間を超える対応をしている。
スケジュールの遅れについては、元々の情報開示が遅かったこともあるため、お客様と結託して開き直るしかなく、設計対応もこの件についてだけでも100時間は超えるだろうし、6月に35万円、7月に25万円程度の請求は稼ぎたいと考えている。
関係性構築のために一つでも取引を
先輩から依頼を受けている土木工事用の部品については、次週に試作部品を拝借して、次の製作に移る段取りをしていおり、製作する業者も一任されている状況だ。
製缶加工屋さんを紹介いただく形をとっており、さっそく知り合いの社長から一社紹介をしていただいた。
試作から正式図面の流れをお伝えして、次週にでもご挨拶に向かわせていただければと思っているところだ。
小さな案件でも、一つ二つと取引を重ねることで、将来また別の案件に繋がる可能性もあるし、そうなることを願って、どんな取引も丁寧な対応を心がけたい。
今回は、初回ということもあって、見積は難しくなるだろうから、指値を提示して協力いただけないかを検討したいと考えている。
相見積もりの相談
昨年に知り合った知人から届いた相見積もりの案件については、図面としては大物4点というところもあって、さすがにすぐに見積もりを回答することは難しかった。
LINEにてその旨をお伝えし、相見積もりなのか、製作までを検討する話なのか、そもそもはどういうつもりなのかをお聞きしないと、なかなか難しいところであった。
先方も、新たな業界で右も左も分からない状態なのだろうから、精一杯の協力はしてあげたいところであるから、次の返事をまって、相応の対応をしようと思う。
一方で、世の中にはゴロゴロと図面が転がっており、多くの業者が製作を任されているということを感じるところであるが、それでも半導体をはじめとした製造業は斜陽となっていることには注意を向けたい。
だからこそ、生きる道はあるはずで、中小の製造業は、これからある程度、淘汰された後には、ボリュームは低いながらも需要と供給のバランスの取れた安定した業界になっていくのだろう。