安全柵の図面は大丈夫か?
設計案件の安全柵については、要元の要求事項は概ね吸い上げることができているし、モデル化もできてきているので、図面化を進めていかなければならない。
同じような部品の組合せでありながら、全てがオーダーメイドとなってしまうので、図面化においては一番気を付けなければならないのが、ちょっとした部品の入れ間違いのミスや数量ミスである。
加えて、3D設計の特徴でもあるコピペの煩雑さもあり、この辺りはほぼ設計というよりはパズルゲームに近く、完成に近づくにつれて、一つの修正が他の部品への影響が大きくなり、全数修正となった場合には膨大な工数がかかってしまうというリスクが潜んでいる。
その点については、要元の追加要望に対して費やした費用をきっちりと請求することで、こちらとしては儲かる話となるから良いのだが、何だか複雑な気持ちになるのは確かだ。
膨大な量の図面をこれから作成していくことになるが、進めていくしかない。
お客様と営業回り
少しでも時間があれば図面化に費やしたいところではあるのだが、こんな時に当のお客様あから呼び出されて、新規案件のための営業回りに同行することとなった。
自動車関連の大型設備メーカーで、設計部門の方々にお会いしたのだが、正直、相乗効果がでるようなお付き合いができるのか、こちらとしては不安が残った。
というのも、やはり3D設計を取り入れたいという要望はあるものの、大型装置となれば2次元の方が融通が利くことが多かったりするし、中堅規模の企業となれば社内システムも導入されているだろうから、簡単に3次元化とはいかないだろうと推測するからだ。
加えて、技術的にも大型な設備機械という断面では経験も浅いし、不安な面が多いからだ。
そんな不安はよそに、お客様の取締役の方々は、よく言えばプラス思考で、割と楽観的にやればできるというような精神を持たれている感じだった。
経営者とは、このくらい楽観視して営業をしなければ仕事は取ってこれないのだろう、と改めて関心した次第だ。
8月以降の心配をせよ
仕事を受ける断面では楽観視して「何でもやる、引き受けてから考える」という姿勢は大切なのだろうけれども、それもこれも仕事を受けるチャンネルがあってのことで、現状8月以降の案件もなければ引き合いもない状態は、悲観的に心配をしなければいけないだろう。
とは言え、現状、営業活動をする潤沢な時間はなく、設計案件に没頭しなければいけない状態である。
まずは、今抱えている図面化を完了させて、落ち着いてから行動計画を立てるようにするしか、今は方法がないように感じている。
並行して営業もできるような器用さがあれば良いのだろうけれども、一品ものの受託設計はミスをしたら自分に跳ね返ってくるので、どうしても慎重にならざるを得ない。
設計スキルがしょぼいと言ってしまえばその通りで、かと言って経営者自らが設計スキル向上を目指して日々精進しているのも恥ずかしいところもあり、思考的には八方塞がりな状況だ。
早く、他の事業についての構想や行動を起こせるように身を軽くしたい。