精一杯の対応を心がけて設計している
こんな案件はないと思いつつ、やった分だけ工数を請求できる仕事を受けさせていただいている状態に少々甘んじている感もある。
もちろん、精一杯の対応を心がけて設計はしているし、要求に応じての対応をしているため、無駄に工数を割いているという訳ではない。
しかし、目の前にやることがあって、それをやることで時間給で請求ができるという状態は、ありがたいと思う一方で、他の仕事を後回しにしてしまうという作用をもたらす。
よく、社長である以上は、自分の時間給を考えて行動せよ、と言われるが、社長たるもの起きている時間はほぼ事業のことを考えていると想定すると4000時間は仕事をしていることになるだろうから、時給2000円としても1200万円の収益をもたらすと想定することができる。
そう考えると例え単価が低いとは言え目の前に3500円の仕事があれば、それを実行してしまうのも無理はないのかも知れない。
一方で、要元からは「コストがかかり過ぎている、なぜ設計に2ヵ月もかかるのか」という意見も、関節的に聞いているし、その点については反論もないわけではないが、「そら、もっと優秀な設計者ならもっと早く済んだ可能性もあるよね」と割り切って考えることにしている。
世の中、そこまで優秀な人は転がっていないし、いたとしても単価は高いだろうし、かと言って、自分が設計スキルを上げてその地位をめざすわけでもないので、仕事をいただいていることに感謝はするが、それ以上の感情を抱かず、ただ精一杯の対応をしていくだけである。
カメラ案件の手が取れない苛立ち
あと回しにしてしまうタスクとして、今一番気がかりなのが画像認識カメラの製作作業である。
来週に納品を控えているにもかかわらず、何も手を付けられていないことに焦るというよりも、苛立ちを感じている部分もある。
それは、設計案件が終わらないことからくるのだが、自分の不甲斐なさに対してなのか、次から次へと追加要求してくる要元に対してなのか、整理がつかなくなっている状態だ。
こうなると、平日は毎日のように要望を突き付けられるだろうから、最悪の場合としては、画像カメラの製作は土日の2日で仕上げるという余裕のない計画を立てざるを得ないだろう。
体調だけは崩さないように、無理のないような生活を心がけることが一番大切なのかも知ればい。
家電サポートのクロージングの電話
先日実施した最終テストとその後の提出物を無事に要元の家電メーカーへ受け入れていただけ、案件としては完了という形を迎えることができそうである。
しかし、要元を抜きにした、お客様と設計外注とうちとで、3社で最終的な取り決めをしなければいけないという残件が残っていた。
それは、追加作業に対する設計費をどこまで負担するか、ということである。
その点については、こちらが仲介役となり、両者の言い分を聞いて痛み分けに持っていく必要があるのだが、そこに発生する金額については、うちは1円も取るつもりはない。
設計外注側としては、実際のオーバー分の設計工数を考慮すると100万円近く計上されるのに対して、お客様からは、予算の範囲内でできることは対応します、とおっしゃっていただいている状況だ。
設計としては、ミスやスキル不足がなかったとは言えない、少々弱みがあるところなので、その点をもって揚げ足を取られたら、交渉が面倒になる。
ということで、設計外注の社長を説得し、何とか15万円で気持ちを抑えてもらえるようにお伝えし、納得したうえで最終の交渉をしたいと思っている。
この手の話はメールだと考える時間が生まれて思考が飛躍してしまうため、電話で交渉することが望ましい。
まずは100万円近く計上できる設計工数の中身の詳細を提示しましょうという話を設計会社の社長と話をしたので、回答が出たら次のアクションを起こそうと思う。