仕事・転職

サラリーマンが独立に踏み切る条件

サラリーマンとフリーランスの違いは?

サラリーマンから独立してフリーランスとなるにはどうすればいいのか?とよく聞かれます。

特に資格もあるわけではないので、税務署に開業届を出せば誰でも個人事業主として活動することができます。

ここ数年で副業が盛んになってきたので、そこは理解している人は少なくありませんが、それでも何も行動が起こせない人がほとんどだと思います。

私も、サラリーマン時代から少しは副業をしていましたが、「大きな収益がでたら開業届を出して独立しよう」という程度しか考えていませんでした。

だいたい、その程度の意気込みですから、大きな収益をあげられることはなく、平日昼間は勤め先でせっせと働く日々を過ごしていました。

若いころから「人生一度は独立をしてみよう」とは思っていましたが、いつしかその気持ちも薄れて、結婚して子供もできて、ローンも組んで家を建てて、どんどん独立から遠のく人生を歩んでいたのに、何が変わったのか、と自分でも不思議に思います。

きっかけやタイミングは人それぞれでしょうけれど、私の場合は、本気で独立を視野に、毎日毎日、頭の中で思考を繰り返すうちに、フリーランスになることへの抵抗がなくなったと考えています。

その間、約2年でした。

・給料がなくなるというリスクはあるが、リターンが大きい

・金銭的なリターンとしては、儲けからの受取分を自分で決められる

・時間的な自由、行動の自由、全てが自由なことが最大のリターンである

・脱サラして独立した人は多いが、独立してからサラリーマンに戻る人は少ない

・日本だけでも300万社以上の企業が存在していて、その数だけ社長がいる

・サラリーマンは雇用で守られているが、独立すると自分で守らなくてはいけない

・サラリーマンは源泉徴収されるが、独立すると自分で確定申告しなければいけない

挙げれば切りがないくらい、サラリーマンとフリーランスの違いを言い表す言葉がでてきますが、どれも間違いではないし、これ一つが決め手となっているわけでもないと思います。

サラリーマン家庭で育った私は、とにかく、小学校から大学まで、さらに企業に就職してから、一度も独立について勉強したことがないのでしたから、2年も必要であったのは当然のこと、そう自分でも認識しています。

自分の商品は?

とにかくサラリーマンは分業制に慣れてしまっているので、特に大手企業に勤めていると、自身で商品づくりができるなんて、全く想像がつかないものです。

自分の商品を売る、という観点で見れば、地域コミュニティで手作りの小物を提供していたり、何か地域活動を行っている人の方が、「これで対価としてのお金をもらったら商売じゃないか」と、考えたりするもので、会社での仕事よりもよほど地域活動の方が商品作りの勘が磨けたりするものです。

商品はサービスも含めると考えれば、例えば、会社内での仕事でも、単なる事務作業と思わずに、この作業を地域の中小企業の外注として提供してあげれば、それが収益となる可能性が出てきます。

ある程度の経験を積んでいる人であれば、絶対に何か商品になる技術であったり知識がついているものなので、あとはその品質レベルがどの程度で、どの客層に届けるのか、という視点で売り先を考えていけば、独立への道は開けてくると思います。

自分の商品がなくてもよい?

商品があって提供先があれば収益があがる、簡単に言えばそうなのですが、、商品が先か、提供先が先か、という疑問が湧いてきます。

一般的には、商品を考えるところからスタートすることがよく言われていますが、売り先がないのに商品を作りこんでも意味がない、とも言われます。

たとえ、特化した商品がなくても、人脈があれば商品を仕入れて販売することができるのも事実です。

私個人としては、お客様とは長い付き合いをしたいと考えていますので、基本的には人脈作りが大切であって、一度顧客となっていただいた方にはずっとファンを続けて欲しいと願っています。

なので、商品づくりも大切ですが、ある程度商品の球数がそろってきたら、ファン作りをしようと考えて独立に踏み切りました。

企業に雇用している状態でファン作りに励むものも方法の一つですが、色々と制約条件も出てきますし、私個人へのファンを独立して一つ一つ獲得していく、そう思うようになっていきました。

入出金と税金

いわゆる経理の仕事というのは、どこの企業でも分業制となっていることが多く、ジョブローテーションも行われていない珍しい職種かと思います。

さらに、ある程度の規模の企業であれば、バックオフィス営業の部隊が整っており、先端の営業は見積書すら書けないことも少なくありません。

小規模な事業者であれば、税理士に任せてしまうから必要ないと思われますが、税理士は顧客との伝票のやり取りをやってくれるわけではありません。

こういった、お客様と自社との伝票のやり取り、そして売り上げに対しての原価や経費の処理、つまり収益計算が一通り理解していないと独立は大変だと思います。

そして、消費に対しての消費税と所得に対しての所得税、この辺りの税のカラクリも一通りは理解しておいた方がよいかと思います。

まとめ

まとめると、以下のようになります。

リスクを背負てリターンを得る覚悟があって、自身が提供する商品やサービス作れて、提供先がイメージできているのであれば、独立への道は開けていると言えるでしょう。

さらに、見積書や注文書、納品書などの顧客との伝票のやり取りを理解して、収益や税などのいわゆる財務についての知識がある程度備われば、サラリーマンが開業に踏み切れるようになります。

もちろん、これらがなくても開業できますし、やりながら身につけていくのもありですし、知識を持ったからと言って、売り上げや利益につながる保証もない、ということも事実です。

ABOUT ME
ゆうため
1978年生まれ 首都圏出身 地方都市在住 技術者として一部上場企業で20年勤務 独立めざして中小企業へ転職 コンサルティング会社からロボット会社を経て起業独立