毎日更新 限定  起業日誌

32日目 事業の立ち上げは出会いしかない

当初計画から早くもズレ

今月の売り上げの一つである、前職の引継ぎ案件のレポート提出をした。

データや動画を切り貼りして、コメントを付けるというだけの報告書であったので、そこまで頭を捻る作業ではなかったのだが、丁寧に仕上げるように心がけた。

今月の実績ベースで請求書を立てるのだが、トータルで7時間、時給2500円の契約であるため、17500円が今月の売り上げだ。

事業計画としては、初月は小物販売と書類フォーマット販売で、売上9000円(原価2000円)を見積予算としていたため、金額的にはクリアしている結果となった。

ただ、当初計画していた作業は全くと言っていいほどできていないので、ここは振り返りをしておかなくてはいけない。

小物やフォーマット販売は、そもそも副業としてコツコツやっておこうとしていた商品(ネタ)である。

実際に開業をしてみると、全く売り先(ファン)がいないため、早急にファンを作ることが課題であった。

そのために、交流会にできる限り参加して、芋づる式で人脈を作る作戦にでているわで、それは今のところ継続して実施している。

併せて、HP制作、LP制作、に費用をつぎ込んで認知を拡大させて大きく集客しようと取り組んでいる。

現状打って出ているファン作りは、自動化やロボットの案件獲得のため、つまりBtoBのビジネスのために動いているのであって、小物やフォーマットの販売のためのBtoCの認知拡大とは少し違う。

そのために、当初計画していた小物販売に工数を割くことをせずに一ヵ月をやり過ごした形となっている。

まだ、小物のために大きな工数を割く余裕はないのだが、少しずつ小物販売に対してのジャブ打ち活動を開始していこうと思う。

少し手ごたえのあった交流会

ロボットの販売先として有力な飲食店にコンタクトを取るためには、何も直接飲食店と知り合いになる必要はない。

飲食店を相手にしている企業と仲良くなってもよいのだ。

・飲食店へ材料を卸している卸業者

・飲食店へDX販売しているSaasサービス会社

・飲食店の店舗を作っている工務店

など、いくつか候補を挙げて、そういった業者にコンタクト取れる機会があれば、積極的に会いに行こうと考えていた。

今日、隣の商工会の交流セミナーへ参加してきた。

全部で30社ほどがホテルの会場で集まって、講師の経営者の方のプレゼン、その後に、一人1分のアピールタイムを行い、名刺交換会という運びである交流会であった。

そこで、思いもよらず、私にわざわざ挨拶をしてくださる社長が何名かおられたのだ。

自動化、省人化、ロボット、経産省が補助金を用意しているので、私にとってはそこまで目新しい事業内容ではないのであるが、すごく興味をいただくことができた。

小規模事業者には、まだまだ自動化が進んでいないことが肌で感じられた。

一つが、発酵食品に特化した飲食店+加工食品工場をお持ちの事業者であるが、ほとんどが手作業であるため足腰も疲れるし、手が抜けそうになることもあるという。

もう一つが、インテリアをやられている社長であるが、工務店の知り合いが多くいるようで、「これは、大きなビジネスになるよ!食事をしながらもっと事業について話をしよう」と言ってくださったほどだ。

・相手の予算感がわからないのだが、そこまで大きな金額は出せない中でどうする!?

・工務店に繋がれば、飲食店店舗の案件にもつながって配膳ロボットにつながるかも

・飲食関係の人と接するのにフレンチ店の開業サポートをやっておいてよかった

とにかく、自分の事業に興味を持ってくださる人がいることに、とても驚くと共に、1ヵ月の悶々した気持ちが少し晴れやかになっている面もある。

とにかく、安くいいものをつくる、という頭の使う仕事が舞い込んでくることに、ワクワクとドキドキが出てきている。

ちなみに、30社中、WEBサービスが5件、コンサルティングが6件、と多く、単なる経営コンサルティングでは何も刺さらないと感じてしまった。

うちも自動化のコンサルティングとしているが、コンサルは裏に隠しておいても良いのではないかと思ってしまった。

他社の経営を参考に

交流会の講師の方のプレゼンで参考にしたいと思う点がいくつかあったので、記載する。

もともと事業するにあたり、ベンチマークにしていた企業がいくつかある。

初期段階、中規模段階、5年後、10年後、こんな感じの企業に成長させたいな、と思う企業を勝手にベンチマークとさせていただいてる。

それはあくまでも、機械系やロボット系の企業であったのだが、今日の講師の方の事業は、発酵食品+飲食店+生産+小売りというもので、機械とは程遠い関係の事業であるが、めざすところは似ている気がした。

「Prosumer」プロとカスタマーを掛け合わせた造語らしいのだが、最終的には個人個人がプロの消費者になって自分たちで食品を作れるようになればいい、という思想とのことなのだ。

これは、自動化やロボットについても教育を通じて、将来子供たちが、自分の手で自動化をカスタマイズできるようになったらいいなと思うことを一言で表してくれているような気がした。

もう一つ、真似したいなと思う点は、店舗から小売り、教育、全国、世界へ、というようにまるで階段を上るような形で事業をやられていることにとても共感を持った。

配膳ロボット、自動化、カスタマイズ、標準化、全国展開、世界へと私も階段を一つ一つ昇って、後世にバトンタッチできるところまでをイメージして活動をしていこうと決めた。

ABOUT ME
ゆうため
1978年生まれ 首都圏出身 地方都市在住 技術者として一部上場企業で20年勤務 独立めざして中小企業へ転職 コンサルティング会社からロボット会社を経て起業独立