毎日更新 限定  起業日誌

89日目 小さなピボット

間もなく開業から3ヵ月を迎えるが、今日はこれまでで一番、落ち込んだ日となった。

期待していた省力化補助金の販売業者登録の資格が、法人化して2年以上たっていないため、得られないという事実が判明したからだ。

やる気になった矢先の失望

朝から、昨日の反省を込めて、Instagramのリール投稿を初めて実行してみた。

事業の着火剤として何としてでも今期に5台は売りたいと考えている配膳ロボットの拡販のためだ。

合わせて、LP制作会社にも初めて問い合わせをして、検索からのヒット数がゼロである現状を伝えて改善できないかサポートデスクに問い合わせを行った。

LPについては、今はまだ運用1ヵ月なので施策をせずにコツコツと軽微な変更や投稿追加をして様子を見るようにアドバイスをされるだけだった。

一方で、Instagramの方は、あれよという間に、400回再生を超えていった。

初めてリール投稿する人のモチベーションを上げるために、わざと再生回数を伸ばしてくれているような気もするが、LPが全く動いていないのに比べると、数字が動いていてくれるだけで、次のアクションが取りやすいと感じた。

とにかく、そのようにやる気に満ちた状態で、予定していた展示会に来場するために午前中に移動を始めた。

移動中に省力化補助金のサイトで、販売事業者の申請要項がアップされていることに気が付いたため、電車の中で読み進めると、気になる点が2点出てきた。

  1. 対象の補助製品の販売実績があること
  2. 法人化登録済みで、2年分の財務諸表を提示できること

展示会場最寄りの駅に到着して電車を降り、展示会場に向かって歩きながら事務局に問い合わせることにした。

結果としては、2年分の財務諸表の提示ができない事業者は、販売事業者としての申請を受け付けさせてもらえない、ということであった。

それを聞いたあとの絶望感は、結構響いて、展示会場でブースを回っていても、何一つ頭に入ってこない状況が続いてしまった。

  1. 考えていても仕方ないので展示会に集中すること
  2. 何が起こるか分からないから、とりあえず法人化は進めること
  3. 末端価格はカタログ提示価格となるのだから希望は捨てないでおくこと
  4. 提携できる事業者を探して交渉すること

考えようによっては、プラスにできる可能性もある。とにかく切り替えて行動するしかない、そう思って、何とか気を取り直すことにした。

初めての法律相談

展示会から戻ったら、そのままオンラインで法律事務所と初めての相談を実施した。

内容としては、内装業者と進めている運搬器具についての、合同会社設立についてと権利化について、ご意見をお聞きした。

ます、合同会社設立については、こちら側にメリットが何一つないので、そこはお断りするつもりでいたということを言うと、全くその通りというコメントをいただけた。

権利化については、今後のビジネス展開にも左右することなのであるが、基本的には、「どのようにしたいのか」を念頭に、先方と契約を結ぶことに尽きるようだ。

開発費として受注をしたとしても、必ずしも開発費を負担した側が権利を全て持つとすることはなく、知的財産や販売権については、お互いに条件を出し合って、都度契約内容を考えていくしかないようだ。

そうなると、今取引を開始していこうとしている内装業者の社長との交渉が残るということになるのだが、結論としては、うまく注文をもらいたいというのがこちらの思惑であり、その先の合同会社設立は対応しないということになるのだが、この点を今の段階で明らかにするのかどうするか、そこを話し合わないといけない。

いきなりではよくないので、誠心誠意対応をして、良い関係を保ちつつ、お互いにメリットが出るように交渉を続けたいと思う。

初受注の匂いと切り替えの気持ち

医療系のデバイス開発をしている社長から、相談を持ち掛けられている。

VCからの資金調達も決まり、いよいよ製品化に向けて動き出しているのだと思うが、デバイスの設計でアイデアが行き詰っているようだ。

良いアイデアがでれば、そのままうちに設計注文を出したいという意向もいただけているので、連休狭間の平日にお会いすることに決めた。

これは、何が何でも受注を獲得しなければならない。

数十万なのか100万円なのか、設計依頼の規模は分からないが、どんなことがあっても、こちらはウエルカムで引き受ける姿勢を崩さずに打ち合わせに臨みたい。

懸念があるとすれば、経験に基づく直感がノーを突きつけたくなる衝動にかられないかという点だ。

しっかりと話を聞いて、多少後で後悔する程度の内容であれば引き受ける、よほど直感がネガティブに働かない限りは引き受ける、そう言い聞かせることにする。

配膳ロボットの残念な結果は早く切り替えて、こうやって次から次へと案件を増やしていくしかない、そうやっているうちに配膳ロボットの引き合いも生まれていくものだ。

やれることは全てやる、後悔しないように。

ABOUT ME
ゆうため
1978年生まれ 首都圏出身 地方都市在住 技術者として一部上場企業で20年勤務 独立めざして中小企業へ転職 コンサルティング会社からロボット会社を経て起業独立