誰にも負けない経験値
食品加工の業者へは、仕切り直しで袋詰め工程の自動化のアイデアを提案しなければならない。
いったん真空パックに詰めたものをトレーに保管しておき、数日後に穴が開いていないか見るという工程が二度手間となっているというご意見だ。
今は、人が見たり触ったりして確認をしているということなのだが、その工程を何とかできないものだろうか?
触るという機能は、現在のテクノロジーでは価格が見合わない。
今流行の画像認識AIでも、無駄なサブスク費用を払うことになるだろうし、既に検討もしたが発見できなかったということだ。
ふと思いついたのが、レーザー変位計で見られないかという発想で、ラインスキャンをすれば3Dマッピングも可能だ。
そう思ったら、さっそくキーエンスに問い合わせをして、実現の可能性と概算を聞いてみたのだが、概算では150万~400万円ということで、キーエンスにしては安いが高額だ。
実現性は、できそうであるが、やってみないと分からないというところで、サンプルがあればという話で合った。
「確かに、サンプルで試してみるしかないな、、、やることは昔から変わらない」そう思うようになってきた。
やることは変わらないのであれば、経験は豊富にあるので勝機はある、そう信じて対応するしかない。
提案資料を用意して、次回のオンライン会議の設定を進める。
当たり前に健康第一
仕事の合間に、病院に行き診察を受けてきた。
自由に時間を使えるのも独立したからこそ、今さら体を酷使してまで仕事にのめり込むのはリスクが高いと捉えているため、体に異変を感じたらすぐに医者に診てもらうことにしている。
今回は、背中の不調。
ネットには、背中の痛みが腎臓や膵臓の炎症の可能性も言われているので、気になるようなら診てもらう方が、モヤモヤが消える。
結果的には、単なるコリ、と診断いただいたのだけれど、これでひとまずは安心して業務に取り組める。
健康診断とメンテナンスと気になる時には早めのチェック、人の体も機械の保全も同じである。
自動化よりも紙作業撲滅
夜は、紙のチェックリストをタブレットに置き替えるという事業を展開している企業のセミナーに参加してきた。
なるほど、食品加工業者にはまだまだ紙でチェックをしている企業が多く、わずか10年足らずで100名以上の企業に成長させているのであるから、よほどニーズがあるのだろう。
製造DXの本質を考えたら、「手作業を自動化」よりも、まずは「紙作業を無くす」という方が先の場合も多いはずだ。
機械化ばかりに注目してしまっていたが、全体的なバランスを見てお客様の事業展開に寄り添った、タイムリーな解決策を提案しなくてはいけないな、と思うようになった。
「データが伴わない機械化はDXとは言えない」という信念も抱くことができた。
職人の手作業を機械化することは大切であるが、それだけであると対処療法であって、将来に繋げるのであれば、データを取れる仕組みを作っておかなくてはならない。
- データを取る、デジタル化する
- データを管理、活用して効率化をはかる
- データ活用から付加価値を高める、お客様への提供価値
という3ステップが製造DXで大切なこと、ということを念頭に置いて、今後の事業展開に役立てたい。
その他、考察しておきたいヒントが色々あったセミナーで、いずれ深掘りしてみるとして、覚書メモとして気になることを列挙しておく。
- 2代目社長が高学歴だとかなりの高確率で事業がスケールする
- 食品関連のHACCPのタイミングで事業成長した
- 事業計画や規模の成長に合わせた事業計画が大切
- 毛嫌いされる商品については、高い視座からの提案が必要
- 時間短縮は現場だけでなく、管理者の時間もある
- 時間短縮で考えるなら時給3000円で算出
- 入口は変化の実感が早くわかるものから