工場見学と地方工場の実態
展示会で知り合って、一度対面での面談をした工場長にお願いして、現場訪問をさせていただいた。
接着剤やインク、化粧品など何でも充填することを得意とした企業で、多品種少量対応をされている。
現場としては、工場というよりも倉庫に近いスタイルで、基本的には手作業で従業員のかたが重点とキャップ閉めを実施されていた。
事務所では、ざっくばらんな話をさせていただいたが、手作業を自動化することについても、少し前向きなコメントをいただけたのには、前回から少し進歩した間柄になっているきがした。
元々のきっかけは、絶滅危惧種であるアルミ折り曲げ機を所有されているということで、ちょうどその頃、知り合いから「ハンドクリームのアルミキャップ折り曲げ」ができる企業が少ないという話を聞いていたので、展示会で声をかけさせていただいたのだった。
「いっちょ、自分で折り曲げ機を作ろうか」と考えたこともあったが、ひとまずは思いとどまって、この業者ともよい関係が築ければと考えているところだ。
帰りしなに、社長にも挨拶をさせていただいたが、やはり叩き上げの社長ということもあって、厳しそうな方であった。
「中小企業の社長は肩書に弱い」と先輩起業家が言っていたが、何となくわかる気がする。
肩書を身につけていくことが大切なので、そっち側の武器を手に入れられるように行動計画をしていこうと思う。
農業コンサルタント交流
工場見学の次は兼ねてから依頼を受けていた、農業コンサルタントの方々への講習会に赴いた。
昨年は8月に少人数でのディスカッションという形で対応をしたのだが、今年は少し人数も増えた研修会の一コマに組み込んでいただいた形だ。
一口に農業事業者と言っても色々な方がおられるという点と、大規模農業をされているといっても、そこまで従業員が多い農業事業者はいない、という点は製造業とは違う産業であることを改めて肌で感じた。
また、JAという巨大なグループ組織というか、巨大な経済圏を取り巻くしがらみが皆様を苦しめているというのも、伝わってきた。
農林水産省と経済産業省の取り組みを上手く活用して、地域農業の活性に繋げるという、壮大なテーマに何か協力できればと思って臨んではいるものの、アイデアすら出てこずに力不足を感じた次第だ。
「あわよくば農業ロボットでも」なんて期待もしていたが、これは相当な関係性を構築していかなければ実現できないだろうな、と感じるとともに、浅く長く付き合っていければ、いずれは何か協業ができるのでは、という感触をつかめたのもある。
マネタイズが難しい領域であるが、手札としては十分な規模の方々と出会えた気がする。
合法的な詐欺について
外出前にオンラインで打ち合わせをしていたのは、顧問契約をしている弁護士2名とLP制作についての詐欺まがいの契約をしてしまった件について相談をしていただいた。
まず、契約をしてしまった契約書の内容については、ほぼほぼ突っ込みどころがなく、文面だけでいけば法律的に従わなくてはいけない、という点を忠告された。
その上で、行動案としては3つ
- 請求額を支払って、さっさとおさらばする
- 今後、無視し続ける
- 文書を送って和解策をお互い話し合って決める
であるとのことであった。
特に②③で向こう側が裁判を起こす可能性がある、というのがリスクとして挙げられるので、そこは考えなくてはならないとのことであった。
裁判は一件一件に対して実行するという原則と、数十件はあると思われる被害者の数を考慮すると、向こうが訴訟をしてくるとは思えないのだが、そういうアドバイスは弁護士からは出てこないのは十分承知だ。
その上で、どうするかは自分で決めなければならない。
今回の件の教訓としては、
- 契約書へのサインは契約書をしっかりと読むこと
- 契約書で一儲けすることもできるし、事業を守ることもできる
- 法務関係の整備は事業をやるうえで常に必要
という3点だ。
対応については、ネット上で被害者のコミュニティーもあるようなので、怪しいが覗いてみて、落ち着いて対応を決めたいと思う。