寄せ集めのプロジェクトを成功させるには
早朝に実家から車をすっ飛ばして、何とか12時過ぎに到着することができたので、参加予定はしていなかったAIソフト開発のエンジニアとの顔合わせに参加することにした。
暑い中、急いで行ったので汗だくでのご挨拶となったが、相手は27歳の若者で、トライアスロンをやっているスポーツマンでもあり、いかにも好青年という感じで気持ちのよい出会いとなった。
大学卒業とともに独立して法人化まで済ませている起業家であるが、到底営業などできそうもなく、大学の先生が仕事を与えている状況であるようだ。
そんな相手の事情はともかく、医療用デバイスの製作を成功させなければないのだけれど、少しずつ関係者が増えて、前に進む感じがある一方で、増えるほど上手く進まないという現象も生じてくることは目に見えて分かっていることである。
年代の離れた3名での打ち合わせは、一種の清々しさがあり、元請けの社長は「ものづくりは面白い」と笑っていたが、こちらとしては内心は「面白いだけでは上手くはいかないよ」とマイナス面も頭をよぎってしまっていた。
「完成品のイメージを皆で共有すること」これがものづくりで一番大切なことなのであるが、プロジェクトを進めるリーダーがそこに気が付いてい行動をしなければ成功はない。
リーダー不在のプロジェクトであるが、できる限り声を出してコミュニケーションをはかりながら進めようと思う。
無駄な時間を費やす反省
友人の事業家から頼まれていたカッティングシートの製作を夕方から進めていたのだけれど、どうしても小さい文字が上手くいかずに、材料も時間もたくさん無駄にしてしまった。
作業の中でも、試行錯誤のものづくり工程においては、無駄は付きもので、これが次への肥やし、つまりノウハウになったりするのだけれど、事業の初期のこの段階で「ノウハウ蓄積の経験が必要なのか?」と自問自答が始まってしまう。
結論としては、売り上げ上昇につながらないノウハウは、今の段階では構築不要、ということだ。
だから、一人親方であっても、無駄な作業でノウハウ構築するようなトレーニングをしてしまっている状況に陥ってしまわないように気を付けなければならない。
常に、時間短縮の方法を考えて行動するということをくせ付けていきたいと思う。
自分のことはさておき、日本のモノづくりにおいて、衰退する原因のいくつかを組み合わせると、そのパーツにノウハウ構築の手段がバラバラということがあるのではないだろうか。
大学で教わることは、あくまでも一般論であり、製品化についてのノウハウは全く教わらないし、社会人になっても、メーカーそれぞれでノウハウはあるのだろうけれども、それに横ぐしを入れて網羅されている情報は存在しない。
だから、時間をかけて無駄な作業を経験するしかないのだけれど、自由に残業できない状況において、昭和時代のノウハウ構築方法は適用できないだろう。
この点において、何かビジネスチャンスはないかと考えることもあって、その一つがプラットフォームビジネスである。
高度なエンジニアを対象としたプラットフォームビジネスとなるため、そもそもの母数が少ないという懸念があるのだけれど、そこを上手くカバーできるような仕組みを考案したい。
夏季休暇終了で襲う不安
夏季休暇に合わせて、できる仕事しかしていない状況であるため、新たな集客につながる動きは1週間以上できていない。
勝手に集客できる仕組みは作っていないので、こちらから動かなければ、何も仕事が生まれない状況である。
向こうから、良い案件を届けてくれることなどありえないのだから、こちらから働きかけて動くしかない。
集客、補助金、講義資料、融資計画、やるべきことに集中して残りの夏季休業期間を乗り切りたい。