8月の前半以降、イベントや交流会はほとんどなかったのだけれど、本日は久しぶりに技術的なセミナーに参加してきた。
時流に乗った動きは仲間も増える
自動化や省人化のトレンドに乗って、外観検査もAiカメラを使って自動化する動きが活発である。
今回のセミナーの内容もそういったカメラの自動化の話かと思いきや、目視検査についてのセミナーであった。
主な内容としては、「人の目は中心視野と周辺視野があるので、周辺視野を使って目視検査をしましょう」ということであった。
周辺視野というのは、スポーツの世界や学習、速読などでも言われていて、とても興味のある腑に落ちる講義内容であった。
実はセミナーを担当されていた企業は、お付き合いのある方が別の部署にいらっしゃったので、セミナー時に挨拶する際には、その方の名前も出させていただき、良い名刺交換をさせていただくことができた。
厳密には紹介という形ではないが、こういった際には、紹介元にも後でメールで挨拶をしておくとよいので、報告のメールだけは入れておこうと思う。
気になったコメントとしては、Ai画像検査についての担当の方より、
- Ai画像認識のソフトウエアも淘汰されてきて各社で特徴が出にくい
- Ai画像認識のシステム一式をそろえるとすると1000万円は超えてくる
という内容である。
現在対応中の案件について、キーエンスのAiカメラは恐ろしく低価格であることが分かるし、機能を大きく絞って提供していることも理解できる。
また、主催されていた技術センターの担当者とも挨拶をさせていただいた。
食品やバイオ関係の技術をサポートする機関とのことであるが、10月には工場を視察して、自動化に向けた現場ディスカッションをするイベントを開催するということなのだ。
是非、参加できればと思い、思い切って挨拶をしに行って、アピールをさせていただいた。
感触としてはとてもよく、「必ず声をかけます」とおっしゃっていただけたのだけれど、今動いている自動化と言ったトレンドは、誰もが食い尽くし、誰もが思いつく内容であるので、チャンスは転がっているがものにするのは難しいということだけは心しておこうと思う。
もう見積を出すしかない
食品加工業者へ見積を提出しなければならないのだけれど、いくらにするか、本当に悩んでいる。
営業的な定石で言えば、関係性を構築できてて、競合も排除して、ある程度独占で臨めるようにしているのだから、高めの設定でファイナルアンサーをしたいところだ。
一方で、実績もない個人に対して、ここまで信頼を持ってくださっているわけで、そもそもタダ同然で対応をして実績を作らなければいけないのではないか、という側面もある。
今回は、やはり実績作りのために低価格で提示することが大切であろうと思う。
ある程度の許容範囲と思われる価格帯で悩んでいるのだけど、一つ参考になったのが、上記のセミナーでの照明メーカーの方のコメントであった。
「Ai画像処理での自動化は1000万円が普通」というコメントだ。
それを考えれば、今回は格安で提示ができるし、その点はきっと理解はしていただけると思うのと、あまり安くし過ぎると、次に値上げをしにくい部分もあるので、そこも考慮して明日見積もりを提示することに決めた。
見積一つ決めるのに、ここまで悩むのは今に始まったわけではないが、いつもながらに時間がかかる作業である。
もっと楽しんで価格設定ができるようにマインドセットしていかねばならない。
手を動かせば何かが進む
最初から何でもできる人はいないし、何でもやってみないと分からないところはあるのだけれど、メカ、電気、ソフト、の設計要素について、電気とソフトについて圧倒的に経験が足りない部分をどうやって埋めていくのかが課題である。
外注を上手く使って、というのが最終的な解であるのは分かっているが、性分としても丸投げはできないし、ある程度自分で試してみてから、というのを心がけている側面もある。
アマゾンで安い安定化電源を購入することで、Ai画像センサーも駆動させることができたし、ペルチェ素子も通電させることができた。
「おいおい、そんな低レベルなこと」と情けなくなる気持ちもあるが、手を動かすことで前に進められそうな気がしてくるのも確かである。
ホームセンターで部材を購入してきたし、明日の講習用録画もリモート対応することになって、移動時間が浮いたので、DIY作業をして試作ユニットを作ってみようと思う。
悩んだとき、困ったとき、進まないときこそ、手を動かして作ってみる、モノづくりを事業の柱にしている以上は、このことを意識して活動していくことを忘れないようにする。