自己分析は大切
最近、ふとした瞬間に自分の生い立ちやこれまでのキャリアを振り返ることがよくあります。同じ会社で20年勤務している中で昇進のことを考えたり、職場の同期や学生時代の同級生と比較したりしています。
考えてもどうしようもないことを考えるのはよくないことと思いつつ、どうしても過去の自分を反省してしまうことはよくあるかと思います。
過去ばかり気にして後ろ向きになっているときに気を付けているのは、自分のスタイルを再認識して将来に向かって行動しよう、と前向きに切り替えることです。
体を使ったプロのスポーツ選手の話を聞いていると、決して体格に優れた人が一流になっているわけではないということに驚かされます。身体能力に任せて短命に終わる選手が多い中、長くトップレベルで活躍している選手にはどういった特徴があるのでしょうか?
それは、人一倍努力しているのはもちろんのこと、自分の骨格や癖などを分析し、独自のスタイルを身に着ける能力に優れているという人と言われています。そして、無意識に自分の骨格や体の特徴を理解して動ける人がセンスの良い人となるのです。
これは、普通のサラリーマンの仕事においても同じで、自分の身の丈を理解して行動できている人が優秀な人なのだと思います。
過去を気にしているときには、「自己分析をしている、自分のスタイルと客観的にとらえて前に進もうとしているのだ」 そう前向きにとらえて行動に移すようにしています。
巷にあふれたタイプ別診断
リーダーシップの6タイプとか、競争地位の4種類、FFS理論、GIVERとTAKER、などビジネス本を見れば人は色々なタイプに分けられるものです。
自分や周りの人がどれに当てはまるのか、面白おかしく考えてみたり、今置かれている上司との関係性を理解するのに役に立てたりしています。
共通して言えるのが、人はある程度の特徴はあるものの、置かれた環境と状況に応じて、自分のタイプや立ち位置が変化するということです。
スポーツ選手が自分の骨格を理解するように、自分の立ち位置を理解して動ける人が優れた人であり、それを意識せずにできてしまっている人がセンスが良い人、なのだと思います。
上に従うか、下を育てるか
これだけリーダー論の本があるのですから、仕事のやり方と同様に正解はないものなのだろうと考えています。
個人としては、ギュッと分割して、上に従うタイプか下を育てるタイプかで観察をしてきました。
上に従うと言えばマイナスなイメージとなってしまいますが、会社や組織の使命を十分理解して、自分より上の立場の人の意見や意向を優先、部下や従業員に対してはどちらかというと人手扱い、という考え方に重心を置くタイプです。
このタイプは出世してもつぶれないタイプになるのですが、残念ながら私はそういうタイプではなかったようです。
対して、下を育てるタイプ、というのは、会社や組織の役割を理解するのは同じですが、どちらかというと、部下や従業員の夢や生活を最優先と考えることに重心を置くタイプです。
時には上司とぶつかってでも下を守る気概があるため、出世しにくいタイプです。私はどちらかというと、こちらのタイプで20年やってきたつもりです。
とは言え、全く2分する意味もなく、どちらの要素も兼ねそろえればよいのですが、人間そんなに起用にはできないものです。
その時々の状況と合わせて、臨機応変に対応していくのがよいのかとも思いますし、どちらかに突出して際立たせるというのもありかと思います。