一つのことに没頭するコワさ
温度デバイスの納品を最優先とするため、全てのタスクを凍結して、製作に没頭する日が続いている。
納品後のスケジュールも埋まらない状況で、焦りを感じつつも、最低限のリスクとして「スケジュールが埋まらなければ、顧客リストの整理をすればよい」と腹をくくって、最優先事項のみに集中する作戦に出ている。
「従業員が一人でもいれば」「外注にできることを増やせれば」と、予算もないから全て自分でやらなければならない状況を嘆くことは簡単で、だからこそ、この先の事業展開をどうするのかを今この体験を元に、改善ができると前向きに捉えて、好転していけば、やって良かったと思えるようになるだろう。
経営者は一つのことに没頭して時間を使うということが、この先どれだけNGとなっていくのだろうかと考えたときに、逆にたった一人でも集中して作業をすることで他社と差別化できるコア技術に発展していくものだどいうことも気づいている。
とくにモノづくりのおいては、生成AIに象徴されるように、単純作業の積み重ねがとんでもない技術となるものだ。
事業立上げのこの段階では、一つのことに没頭するコワさを理解しつつ、一つのことに没頭することで得られる頂点というものも求めて、活動をしていくべきだと、1日作業をしていた自分を正当化したりしている。
残り4ヵ月でやり残しのないように
作業をしながら、2月からの事業活動をぼんやりと振り返ったりしているのだが、HP制作も、配膳ロボットだって、どれも中途半端になっていて、やはり色々な人から言われるように「何かターゲットを絞るなり、特化した商品をつくるなりをするべきだ」という真っ当な意見に押しつぶされそうになる。
絞る要素があればとっくに絞っているはずだし、絞れるほど特化した強みがあれば自然とターゲットも決まってきたはずだが、そうなっていないのは幅広く何でも吸収して何でも対応できるという、取り得のなさが原因だというのも薄々理解してきている。
特徴がないからこそ、どの分野でも対応ができる、会話ができる、というのが強みであり、大きなビジョンでいけば、横ぐしを指すというという大役もこなせるのではないかと考えている。
とにかく、残りの4ヵ月で広く浅く活動をするためのアイデアは沢山出せているので、その一つ一つを少なくとも行動して誰かに動いてもらえるような、発信であったり依頼であったりのコミュニケーションをとることをしていかなければならない。
やり残しがないように、この製作作業がひと段落した際には、振り返りと行動計画を再編成するようにしたい。
そろそろ資料作りを
デバイスの試作に集中しつつ、次のことを考えたときに頭をよぎるのは、Ai画像認識システムと来月23日に開催されるセミナーの講義資料のことだ。
セミナーについては、こちらから良かれと思っている講義内容は「範囲が広すぎるのももう少し絞って」と言われているのと「加工業者が展示会でどのように振舞ったらよいのか」という断面でやって欲しい、と主催いただいている商工会の担当の方から忠告をいただいている。
展示会という点については、確かに来場する客側の意見としても、同じような展示ばかりでどこに目を付けているのか、さっぱり無意識で行動している面もある。
その行動心理学的な話ではなく、実際に体験、体感して気が付く部分を大切にして資料を作ってみたいと思う。
ちょうど来週展示会に行く予定をしているし、そこで元同僚に会うこともしているので、意見を聞いてみるのもアリだ。
同僚や友人だって立派な経営資源であるのだから、小さなことでも人に助けを求めて行動するように心がけよう。