先週に続いて、信用金庫に再び訪問し、法人名義の通帳を作成してもらったので、融資を受けるには残る作業としては、担保の契約を進めるのみとなった。
何とか間に合わせた出荷準備
明日の納品に対して、何とか積み荷まで完了させることができたが、満足するようなシミュレーションまで準備することができたのかと問えば、十分とは言えない状況だ。
良い点を挙げるとすれば、ギリギリまで頑張って簡易取説を作成して印刷するところまで実行したことくらいだ。
不安な点としては、現場の取り付けに対して、特にコンベヤに取り付ける部分には捨て穴が少なくて、しっかりと固定ができるのか、締結部品の予備を潤沢に用意できていない、ということが挙げられる。
いずれにしても、ここまで来たら、あとは現場で臨機応変に対応をしていくしかない。
思いもかけない引合いの予感
午後に1件オンラインの予定が入っていたのは、画像認識システムを提供しているソフトウエア会社から、展示会後に依頼が来ていたからだ。
受け身のオンライン対応であったので、そこまで期待をせずに臨んだのであるが、画面には展示会でご挨拶をした課長ではなく、若手の営業担当者とご年配の方の2名で対応をされていた。
ひとしきり会社の説明をいただいた後に、こちらの状況を軽くお伝えして、話題は値ごろ感についての部分に触れるようにしたところ、ご年配の方が興味を持って話をしてくださった。
要は、協業できる部分はお互いに案件をフォローしていきましょうという結論に持っていくために、一般的なシステムは1000万円、先方のシステムであれば500万円、しかし小規模な事業者はもっと安く200万円で対応しなければならない、という議題を投げつけたのである。
すると、価格面で折り合いがつかずに断念をしたご経験がいくつもあるようで、「今後、案件によっては、お断りする前に相談させてください」というコメントをいただくことができたので、「こちらとしても逆にカスタマイズが必要な場合には御社の力を借りたい」という交渉に持っていくことができて、お互いに満足する取り引きに繋がりそうな雰囲気を作ることができた。
同じビジネスを展開していても、価格帯が異なれば協業することができるのだと気づかされたし、早く案件を紹介いただけるように、こまめなコミュニケーションを構築できるように施策を打っていければと思う。
繋がりを大切に
午前中には、温調デバイスの部品を製作してくださっている業者の方と、産業会館のフリースペースでお会いし、2台分の部材を受け取ることにした。
単に受け取るだけと思いつつ、わざわざ赴いてくださったのだから、すぐに退席することもできず、話を聞いていると、何だか、いつもよりも話が弾んでしまった。
どうやら、超大手企業にて半導体関連のエンジニアとして就職したものの、大規模なリストラにしまい、その後は小規模な企業を転々とされていて、色々と身の上話が尽きず、しまいには「今夜、一杯どうですか?」なんて、お誘いも受けてしまうほど、良い関係性を構築することができている。
また、会館を出る際には、創業間もないころに面談させていただきお世話になった、中小機構の方とばったり会って、立ち話で近況報告をさせていただいた。
この9ヵ月の間に、色々な方とお会いすることで、共通の知り合いの方も何名も名前を挙げて活動している様子をお伝えすると、その方からも「他に活動している内容は?誰か紹介できそうなら対応しますよ」とおっしゃっていただけた。
現状では、スタートアップを紹介いただくのが一番良さそうだと感じているので、製品化サポートのサービスを開始している旨を伝えて、その場は後にすることにした。
どこで引き合いが生まれるか分からないし、地元で活動をしていればお会いする機会も多いので、できる限り良好な関係を構築しておくことが大切だ。