毎日更新 限定  起業日誌

317日目 手放しで喜べる受注は一つもない

今日は予定通りにいかない日だったが、色々と考えさせられる一日であった。

突然の値下げ交渉からのスタート

昨日、追加注文に対しての見積回答をしたお客様から、早朝に原価低減の話が持ち掛けられた。

設計開発込みの状況で、原価計算なんてできる状況ではないところなのに、原価という言葉を使われているので、次のロットからの話かと最初は思っていた。

しかし、LINEにて会話を進めると、どうしても嚙み合わない感じであったので、「あ、これは追加注文に対しての値引き交渉だな」ということに気が付いた。

このままLINEで会話を続けても埒が明かないと思われたのか、会って話をしましょう、ということになったので、次週にお会いして交渉をする運びとなった。

お互いに、創業間もない状況であるので、助け合いは必要であるが、譲れない部分は譲らずに交渉をしていかなければならない。

急な呼び出しは嬉しい知らせ その一方で不安も

ITコーディネータ協会の交流会で知り合った診断士の方から、お昼12時に突然電話をいただいた。

「以前、設計案件があると言っていたお客様のところに今日来れますか?」というお伺いであった。

朝からコストの話で、予定通りに何も進んでいない状況でさらに、急きょ訪問でどうなってしまうのだろう、と一瞬ためらったが、受注案件でもあるので最優先として「今すぐでも行けます」と回答をした。

さすがに今すぐとう訳ではなく、昼過ぎということになったので、急いで昼食を取って訪問の準備を進めた。

車で30分もかからない近所であることが、まずもって良いなと思ったところであるが、到着してみると、超大型の装置を搬出している最中で、「加工屋と聞いていたが、けっこうすごいことしてそうな企業だな」とその時点で察知をした。

到着すると、お客様は取り込まれており、診断士の方に案内をされて事務所の奥の会議室に腰を下ろして、取締役が来られるまで、概要や世間話をして場をつないでいた。

15分ほどした後であろうか、ようやく取締役が来られて状況をお聞きしていった。

  1. 戦後、加工屋からスタートさせた3代目になる企業
  2. ここ10年で設計を入口にした組立業者へと改革をしていった
  3. しかし、設計者が従業員にいる訳ではなく外注していた
  4. その外注を諸事情で解雇したい

という流れであるようで、ほとんど身の上相談のような感じであったが、組立をしているモノとしては、しっかりとした装置ものを職人が組み上げている気質は感じ取れる経営をされているようだ。

何よりも、同い年という点に親近感を持っていただいたようで、ほぼほぼ設計案件を引きつぐ流れで話は進んでいった感じだ。

心配事としては、

  1. 時給3500という単価が決まっているとのことで時間労働にならないか
  2. 技術的に設計をメインでやっていけるか
  3. 他の案件とのバランスを取れるか

というところであるが、日銭を稼がないといけない状況を作っているのは自分である。

目の前の注文案件は、夢中で取りに行かなければならない、そう言い聞かせて、岐路に着くことにした。

「お互いに相談しながら進められそうだし、やってみて苦しいようであれば辞めればいいだけだ」

    まずは、新たな出会いに感謝して、設計請負というよりも経営サポートをするという意気込みで、できる限りの協力をしていければよい、そう思うことにした。

    ようやく開始したセミナー資料作成

    セミナー資料も昨日ようやく構想が決まって、見出しだけでもピックアップしてPPTに書き込む作業を進めていった。

    まとめの部分と流れの骨子は構想した通りでよいが、やはり具体例という部分でもう少し時間をかけないと資料としては乏しいままだ。

    受講者の悩みを紐解いて、アドバイスをしていく、という側面も持たせているため、最悪資料としては貧弱でもなんとかなる、という最低ラインはあるものの、できる限りのプレゼンテーションは用意したい。

    あと5日間しかない中で、どれだけできるか、資料作りは毎度同じ悩みに行きつくが、時間をどれだけ割けるかにかかっている。

    ABOUT ME
    ゆうため
    1978年生まれ 首都圏出身 地方都市在住 技術者として一部上場企業で20年勤務 独立めざして中小企業へ転職 コンサルティング会社からロボット会社を経て起業独立