毎日更新 限定  起業日誌

349日目 まさか設計で時間を費やすとは

やるからには前倒しで

引き受けたからには、全力でやるつもりであるし、想定している納期よりも前倒しで提出するくらいの勢いで進める姿勢が大切だ。

とは言え、本格的に図面を作成するなんて、かれこれ15年は離れてしまっている作業である。

一つ良かったと思うのは、昨年の製作案件で少なくともCADを使ってものづくりをしていたことは、今のステージで助けになっているということだ。

それと、この15年でさほど技術が進歩している訳でもなさそうで、3次元CADも機械設計のツールとしては、停滞しているようであるところも助けられている要因だ。

むしろ、何でもインターネットで調べればアドバイスをもらえるという状況であるので、追い風でしかない。

慣れない部分が多いので、効率のことは後回しににして、とにかく今は時間をかけて先に進めるのだ。

やることによって自信につながる

できないことでも、任せてもらえて、実行に移せさえすれば何とか形にできるものなので、実績を作ることで自信につながるということは、これまでの経験の中から身をもって感じていることである。

今日も一日中、設計案件に追われて、ビジネス展開とは程遠い細かいCADのことや画像データについて、あれこれ悩みながら進めているところなのだが、どんなことでもやることで自信につながる、そう信じて目の前のタスクをこなすしかない。

この先も、どんなに難しいことであっても、相談してもらえることがあって、最低限のリスクを取れるところが見える範囲であれば、何でも引き受けることが大切だ。

ここまでのストーリー

思えば、開業したての時に真っ先に思っていたのは、「設計請負業者にだけはなるな」ということであった。

時給換算の時間集約型の労働に成り下がってしまうからで、その思いは今も変わらないのにも関わらず、現在のメイン収入源が設計業務ということになるのは、いかがなものなのだろうか?

背に腹は代えられない事情があって設計案件を受ける形になっているのだが、これも運命のいたずらなのか、事業活動の順番に大きく関わってきている気がしてならない。

そもそもで言えば、配膳ロボットを年間に10台も販売できれば御の字と思っていた事業活動であったのに、一向にその道に参入できずにいる中で、ものづくりの案件をいただけたというのが一つのきっかけでもある。

その製品化サポートを遂行する際に、どうしてもCADによる設計を自分で実行しなければならない状況になり、曲がりなりにも設計をして図面を久しぶりに書いて、部品発注にまで至った経験を積んでしまっていたことが大きい。

その流れがなかったら、自ら設計案件に手を動かして図面を書くという方向にはならなかったと思うし、順番が違っていたら断っていた依頼だったはずである。

事業活動はストーリーが大切だと常に思っているので、この設計案件の活動もストーリーの一部であり、この先、スケールアップさせていくにあたって、どこのボリュームを増やすのかの一つの引き出しになっているに過ぎないと考えている。

はたまた、次の何かお仕事をいただける際に、この案件を実績とすることで、別のステップアップとなるようなビジネス展開が待っているかも知れない。

しばらくは、設計案件についてもお客様に寄り添って、しっかりと対応をすることだけを考えればよいが、どこかのタイミングで新たあストーリー展開を考えていかなければいけない、そう思いながら、コツコツと小さな仕事を積み重ねているところだ。

ABOUT ME
ゆうため
1978年生まれ 首都圏出身 地方都市在住 技術者として一部上場企業で20年勤務 独立めざして中小企業へ転職 コンサルティング会社からロボット会社を経て起業独立