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441日目 新規事業、余裕はなくても前に進める

新規事業に向けて調査

午前中は最終の設計案件の出図をして、昼前から新幹線移動で東京へと向かった。

今日の向かう先は一件、レーザー加工機のデモルームである。

どうやら、レーザープリンタや印刷機などを販売する商社は、それぞれ取り扱っている機械についてのショールームを所持しており、機械だけでなくサンプルや加工品が沢山並べられていた。

レーザー加工機を見たい理由は、木材に彫刻を施してお土産品を製作・販売する新規事業を立ち上げて、ベース収入を稼ぐためである。

なぜ、そんなことにチャレンジをするかというと、この事業に関しては、共同出資を集って、収益の半分は出資者へ還元するという試みを考えているからだ。

そんな、遊び半分でできるのか、という声も聞こえてきそうであるが、事業経営の前に人生のテーマとして楽しく生きる、という目標を掲げているのだから仕方ない。

皆で楽しく事業活動をする、というこれほど楽しい試みはないと信じているし、良い方向に進められるようにしていきたいと思う。

値段は安くとも声をかけてもらえる大切さ

一昨年まで勤めていたロボット会社から、モビリティの修理作業の依頼連絡をいただいた。

契約上は超最安値の時給単価となっているとは言え、作業内容的に、トータルで2日か3日くらいかかりそうな作業であるので、2~3万円程度の収益にはなりそうだ。

何分単価は低いから、そろそろ断ってもよいところであるが、こうやって何年たっても声をかけていただけるのは、ありがたいことだと引き受けることにした。

全てのお仕事は、こちらに期待をして声をかけてくださっている、ということであるので、その期待を上回る働きを見せる姿勢が大切である。

もちろん、この先、仕事が溢れてきたらお断りをすることも多々発生するだろうが、この感謝の気持ちは忘れずに、その上でより単価を高くして仕事を引き受けられるように、事業活動を進めていきたいと思う。

図面を開示したくない理由

以前、スタートアップ支援をされているVCの方が、「製作依頼会社は、製作物の図面を開示してくれなくて困る」なんて愚痴を言われていたことが頭から離れない。

確かに、費用を支払って開発受託しているのであれば、その成果物である図面は開示する必要があるかと思うが、その受託した際の取り決めごとがどうだったのか、というのが怪しくてたまらない。

ディープテックのスタートアップとなれば、マーケティングや商品企画などで手いっぱいで、開発業務は丸投げしている可能性が高いのではないか、とそう思うからだ。

丸投げしておいて、成果物の図面を提示しるように求めるのは、少し違うような気がする。

要は、図面の提示だけなら別に良いのだが、そもそもの開発ノウハウを自社で構築しようとしていないのに、コストだけを考えて外注をして、用が済んだら切り捨てる、という方法は、うまくいかないのではないか、と思うからだ。

開発受託を受ける際の金額や契約にもよると思うが、基本的にはスタートアップ相手であれば、格安で引き受けていたはずで、その先の量産も見越したうえでの取引開始をしていたのが、受ける方の思惑であえる。

それに対して、受託する方は、その時々でコストメリットがある業者に外注をしているようであれば、よほど技術力がなければ、行く先は知れているような気がしてならないのだ。

ちょうど今日、サポートをしている温調デバイスの社長から、外装ケースを見積してもらうので図面を提供して欲しい、という連絡をいただいた。

「それをやられてしまうと、次からはケース支給でお願いしますね」こちらとしては、そう言いたくなるところであったが、そこはグッと我慢をして、データを提示するようにした。

スタートアップのサポートをサービスとする以上は、その辺りの各企業の思惑も上手く回るような方向付けをしていくことが大切と考えるようになってきている。

今後とも気を付けていきたい。

ABOUT ME
ゆうため
1978年生まれ 首都圏出身 地方都市在住 技術者として一部上場企業で20年勤務 独立めざして中小企業へ転職 コンサルティング会社からロボット会社を経て起業独立