初の専門家派遣
ITコーディネータ協会からの紹介で、保証協会の専門家派遣サービスの専門家として、製造業のお困りごと相談対応を実施した。
保証協会の方の他に、信金の課長も同席いただいたき、経営サポートサービスの全体的な枠組みが何となく理解できたが、今回は専門家としてお話を聞く立場であるので、経営についての疑問点などを問うていく会話はできる限り避け、お困りごとを解決・緩和いただく声かけをすることに専念した。
生産設備にのメンテナンスに、これまでは6年間隔、またはそれ以上の期間で耐久していた部品が、今回は3年で使えなくなりそうなことが判明して、その点を何かITを駆使したモニターで解消できないか、という相談であった。
モニターで検知はできても、解消する施策がない状況であり、中々難しい課題であったのだが、いくつかモニターする方法やリスクアセスをする方法などをお話して、一か月後に再訪問するという流れにしていただいた。
製造業ということで、ITの話もさることながら、工程についても色々と議論を交わすことができて、保証協会の方にも一定の信頼をいただけたのではないかと感じている。
しかし、この手の改善活動では、例えば今回については3年間で最大600万円の削減効果という話になるのだが、そもそも過去の経緯としてはその600万円すら必要なかった経費であって、プラマイゼロに戻るだけの話である。
自動化の導入しかり、数百万から数千万円かけて、損益分岐として3年後に効果が出る、なんて言う取り組みは、経営者としては中々踏み切れる投資とは言えない。
それであれば、その金額をマーケティングやセールスにつぎ込んで、売上を倍増させた方が、よほど経営にインパクトを出せる、そう思うのは自然だ。
コンサルティングで稼ぐためには、このカラクリを解決させる何かを持って対峙できるように、日々アイデア出しをしていかなければならない。
追加依頼で予定が狂いまくり
補助金対応や画像カメラの設計もあり、ただでさえ今月はパンク状態と思っていたところに、設計案件の据付後追加対応ということで、数点の部品設計を頼まれてしまった。
急ぎ対応ということで、今日は午後からは優先して設計に工数をつぎ込むことで、何とか仕上げることはできたが、実質5~6時間ほど貴重な時間を使うことになってしまった。
補助金関連については、本来は金曜日の今日にお知らせをしたかったところであるが、月曜日の相談前にご説明する流れに変更しようと思う。
また、明日は地元に戻って、新規事業の構想を仲間に伝えるという流れになっているのに対して、その資料も作れずに今日が終わってしまった。
この資料については、新幹線移動の際にさっと作って、あとは口頭説明で進めるようにしたいと思う。
このタイミングで、温調デバイスの社長からも、修理のメドについて連絡が来る有様であるし、色々と予定が狂う際には、いつも迷惑をかけるのはお客様、となってしまう。
気を付けるようにしたい。
念のための確認で良かったこと
そんな中で、念のために確認するという作業をしてよかった点がいくつかある。
一つは昨日の画像カメラ設置についての確認で、これをせずに製作を進めてしまったら、カメラの取り付け位置がコンベヤの高さ調整の際に一緒に動いてしまう、という惨事を引き起こす可能性があった。
二つ目は、設計案件のアクチュエーターについて、メーカーに型番を今一度確認してもらうという工程を挟んだおかげで、荷重計算をして資料をいただくことができたし、それをお客様へ提示することで、関係性も上手くいくようになる、という効果が期待できるものだ。
三つ目が、昨日見積依頼をしていた板金加工業者の社長へ念のため電話連絡をしたところ、こちらのことも覚えてもらっていて、前向きに検討してもらえることを直接声を聞いて確認することができて安心することができた、というものである。
これまで、案件を受注いただくために、畑を耕し種をまいて水をやる、という作業において、大切なことはコミュニケーションと考えて行動してきたが、案件が動いたとしても大切なことはコミュニケーションであることを、今さらながらに再認識するところである。