誤算の一日も収穫を探せ
先週の定例会には父親の葬式のために参加できなかったので、成果物の検証という意味での定例会は今日が初めてである。
ボリュームも分からない中で、「1時間か2時間くらいで終わるのではないか」なんて軽い気持ちで臨んでいたら、とんでもない5時近くまで対応しても今日1日で終わらせることができなかった。
内容としては、これまでコツコツと作成いただいたプログラムを一つ一つ動くかを確認するという作業になる。
確かに、うまく動いて一発で全て合格するのであれば1時間もあれば終わるであろうものだが、初めて実機に接続しての動作確認となると何がトラブルになるのか分からないものである。
プログラムについての専門的な知識を持ち合わせずに臨むにあたって気を付けていたことは以下の2点であえる。
- 修正を余儀なくされるのはこちらの責任なのか要元の責任か
- 何もできないからと言って別の仕事をしないこと
誰も声に出して直接は言わないが、仲介者としての存在意義ついては、結構裏ではボロカスに言っていることが多いので、その点については極力気を付けるようにしていた。
とは言え、変に口出しをしたり、知ったかぶりをすることもマイナスイメージとなるので、毅然とした態度をとりつつ、周囲のコメントや顔色を見ながら、今後揉める要因となる事が発生しないかを見守っていた。
一つホッとした部分と言えば、依頼していた外注側にもミスがあったようで、その点について少し気まずい雰囲気になったことだ。
こちらも外注側なので、そういったミスは良くない状況であるのにもかかわらず、ホッとしたというのは、外注の設計工数が膨れあがっているのに対して、満額追加費用を出せないという状況の中で、多少なりとも設計ミスの負い目から割り引いてもらえないか、という作用を期待したからだ。
丸1日を潰して、案件のクロージングに立ち会ったと思えば、安いものであるので、設計案件を進められなかったというマイナス面は目をつむることとする。
焦った時には長期的な目線で
今日をほぼ何もできない状態にもかかわらず、クロージングも次週への持ち込みとなっただけでなく、設計案件も進捗なしとなり、気持ちとしてはどんよりとした帰り道となってしまった。
焦りまくったときには、一呼吸おいて1日の反省よりも長期的な目線でどうなのか、という思考をして心を落ち着かせるのがよい。
幸いにも、家電サポートのこの案件については要元のお客様の希望納期は少々緩めであるので遅れについては全く気にされていない様子であるし、設計案件についても、要元はともあれ、取引させていただいている企業とは良好な関係を構築できつつある状態なので、抑えるところは抑えられていると捉えることもできる。
年間通して、丸く収まるのでれば良しとする考え方も時には必要であるだろう。
優良企業から顧客回遊を見習え
何も作業ができなかった1日なのだがから、普段からできていない顧客回遊となれば、なおのこと何もできていない。
そんな中、着信があったのがキーエンスの営業の方からである。
いつも遅くまで仕事をされているので、18時過ぎでも折り返しの電話をよくするのだが、今日も折り返しを入れてみると「特に急用はないですが、最近どうされているのかなと思いまして」というお言葉であった。
この手の営業は嫌いな方も多いと聞くが、相手にとって負担にもならないコミュニケーションであれば問題ないだろう。
何よりも、日本有数の有料企業がこのような昔ながらの営業スタイルを実行していることは小規模な事業者ももっと参考にしなければならないところだ。