一件落着で前向きに対応を
設計案件については、扉のねじれというものが解決できず、かれこれ一ヵ月宙ぶらりんで心の中でモヤモヤが続いていた。
対策品の筋交い部品が昨日の夕方に納品されたとのことで、今日は朝一番に確認をするために現場に向かうこととなった。
ドキドキしながら現場に行くと、部品は既に取り付けられており、取締役も含めて数名で現物を囲んでいる状況であった。
恐る恐る手で扉を持ち上げて確認すると、見事にねじれが解消されて使用に耐えうる状態になっていた。
ホッと一安心するとともに、関係の方々に深く感謝を伝えて、ようやく一つ完了させることができたことに、心が晴れる思いをした。
そうなれば、余韻に浸る間もなく、次の案件についての指示が取締役から出るし、その先の案件が早く受注されるように、たまたま現場に来られていた上位のメーカーの担当の方にも「何でもよいので設計案件を」と言って、営業活動をしてくださった。
「仕事がない時は事務所にいてもよいですよ」なんて言葉もかけていただいたが、これは親切心からではないような気もしたが、いずれにしても、こちらも来期にかけてベース案件として設計業務を掲げている状態であるので、前向きに捉えて、引き続き連携を深めていけるようにしたい。
新規案件はお任せで
先日ご紹介をいただいていた協働ロボットのデモ用架台の設計製作については、要元のパナソニックが設計までを実施するということになってしまったが、製作・組立をやってくれないか、という打診が来ていた。
メールでいくつか質問を昨日していたのだが、返信も大変だろうと思い、担当の営業部長に直接電話をして、何でもやる旨を伝えた。
何でもというのは、部品の購入から組立、据付までというところで、恐らく受注としては150万円前後で粗利が15万円程度といったところと想定しており、それでもやらせてほしい、というこちらの意思を伝えたのだ。
利益率は低いが、ベース案件の30万円にプラスして10万円の案件を2件~3件、毎月こなしていくという姿勢としては、こういった案件を獲得してかなければならないから。
「予算の範囲内で何でもやりますので、こき使える外注として丸投げしてください」とお伝えすると、先方としても「それなら、細かい見積は抜きにして、こちらが受注してから要相談で依頼させてもらいます」とおっしゃっていただいた。
とにかくお任せで9月はがむしゃらに動くしかない。
リピート案件も一歩譲って
温調デバイスの件もリピートの話をいただいていて、各部品の手配見積もりをかけているところだ。
今回は5式でという話であったので、単価が上がってしまう旨を伝えるために、こちらも朝一にお客様へ一報を伝えると、さっそく返事が返ってきた。
お客様の社長とは、かれこれ1年以上のお付き合いとなってきており、こういった単価アップの話をした際の反応は大体予想がつくようになってきている。
案の定、単価アップは受け入れられないという要望と、それなら10個で製作して5個を分納するという案も突き付けてこられた。
相手もスタートアップとして頑張っておられる方なので、こちらも利益はそこまで受け取らずに対応をしたいとは思っているが、最低でも10万円の粗利は取れるように、次週の打ち合わせの際には言うことは言って交渉してきたいと思う。