仕事・転職

大手から中小企業へ

中小企業で働き始めてもう少しで2か月になります。20年働いた大手企業を辞めて大きな環境変化となるため、最悪、ストレスで心病むかな、とも想定していましたが、思いのほか気持ちよく仕事ができています。

マイナス面もたくさんありますが、今回はプラス面だけを紹介したいと思います。

・周りの人が親切

・無意味な会議や儀式がまったくない

・どうでもよいことに目を見張っている社内警察がいない

・少人数なので助け合いの精神が芽生える

・小回りが利いて働きやすい

創業社長の指示であれば

大手企業を退職して、今は脱サラして会社を立ち上げた社長の下で働いています。

中小企業の社長にありがちな、あきれるくらいのワンマンで、普通の会社であれば確実についていけないようなキャラをされています。

しかし、自分で立ち上げて事業を考案した方なので、例えめちゃくちゃな指示であったとしても、大手で働いていたときの上司の指示に比べたら何倍も説得力があります。

上司の指示を受け入れるのに時間がかかってしまったり、時には反発したり、20年の間にはどれくらいの無駄な時間を使っていたのだろうかと思うくらい、無駄な時間は一切なくなりました。

転職して気が付いたのですが、私は0から1を作った人に対して、ものすごく尊敬をする性格をしているのだと思っています。

おそらく、2代目、3代目が社長をしている中小企業に就職していたら、大手で働いていたときと同じように「何で2代目のボンボンに指図されないといけないのだ」なんて愚痴を言いながら、毎日悶々と働いていたことでしょう。

理にかなっていることであれば何でもできる

社内システムは、大手で働いている人が思っている以上に中小企業でIT化が進んでいると考えていた方がいいと思います。

データもクラウド上で管理していますし、メールはもちろんチャット機能やスケジュール・プロジェクト管理まで、フリーソフトも充実していますし、どんな小さな会社でもITを活用して仕事ができる時代であると言えるでしょう。

システム関係でいえば、ユーザービリティのよいツールはいくらでもありますので、何か欲しいな、と思えばすぐにダウンロードしてアカウントを取得します。しばらく無料の範囲で使って、よいツールであれば定額料金を使う旨を社長に許可を得ておしまいです。

大手であれば大手であるほど、社内ツールは自社向けにカスタマイズされて、管理者権限も何重にもロックされ、使いにくいものになってしまいがちです。

使い勝手が悪くて仕事中に悶々とする、ということも皆無となりました。

自分の能力を直接お客様へに届けることができる

中小企業で働くうえで最もやりがいを感じるのは、少々キザな言い方をすると「お客様と直接やり取りできる」ということに尽きるのではないかと思っています。

大手企業に勤めているときには「仕事中の半分以上は社内すり合わせに頭を使っているのではないか」と思う瞬間が頻繁にありました。

私と同じ40代で、優秀であればあるほど出世もしているでしょうし、そうなればなおさら、社内の上下または横からの情報や依頼、時には身内からの攻撃まで受けて、生産性のある仕事ができない状態に陥ることは少なくなりません。

仕事は受け取ったモノやことに付加価値を付けてお客様に届ける、その対価としてお金をもらうものです。

優秀な日本人のほとんどが、お客様の痛みの緩和、顧客満足のために頭をフル回転させていない状況が今の日本で一番の問題ではないかと思うのです。

残りの社会人人生、いや死ぬまで働くとしたときに、これ以上お客のため以外のことに頭を使いたくない、そう思って私なりに区切りをつけて転職したと言ってもよいでしょう。

数年前に、45歳定年制というのが話題になりました。

私の解釈としては、45歳になったら生産性のない仕事は退職して、自ら稼げるように従業員ではなく事業主になりなさい、そういうメッセージであると結論づけています。

45歳には間に合わないですが、1年か2年遅れで晴れて自ら定年退職をして、事業立ち上げをするぞ、と毎日意気込んでいる今日この頃です。

ABOUT ME
ゆうため
1978年生まれ 首都圏出身 地方都市在住 技術者として一部上場企業で20年勤務 独立めざして中小企業へ転職 コンサルティング会社からロボット会社を経て起業独立