忘れていた自分の夢
人生で後悔することは、やってしまったことや失敗してしまったことより、やらなかったことの方が圧倒的に後悔するそうです。
やらずに悔やむよりやって悔やむ、なんて言葉もありますし、きっとそうなのだと思います。
さかのぼること20年前、学生時代は起業やベンチャーに憧れてた自分がいました。
しかし、就職活動をせずに起業する術も人脈も度胸もなかった私は、結局普通に就活をして大手企業に就職したのでした。
しかし、時は経ち、2021年、父が癌で闘病生活に入ったことも影響があるのかも知れません。
「死ぬときに後悔したくない」と沸々と考えるようになりました。
チャレンジもせずにやらなかった後悔はしたくないと考えたときに真っ先に頭をよぎったのが起業すること、事業主になることでした。
20年働いた会社を辞めようと決意するまでに半年以上を費やしてしまいましたが、何歳からでも遅くない、そう思い、どうすれば起業までたどり着けるかを考えるようになりました。
子育てで感じる人生の折り返し
子供が成長して物心つくようになると、自分の子供時代の記憶と重ねるようになるのは、誰しもあるかと思います。
また、子供と自分を照らし合わせるように、これから自分が親として経験するであろう道のりと両親の経験してきたことを重ねることもよくやることでしょう。
「自分が小学1年生のとき、両親はどんなことを考えていたのかな?」
「その時思い描いた老後の人生を今歩んでいるのかな?」
このように思いを巡らすと、何も分からずに走り続けたこれまでの人生とは逆に、折り返した後は、両親をはじめ諸先輩方から聞く話を総合することで、ある程度読めてしまう人生となるのかな、そう思うようになりました。
同時に、わかり切った人生にしたくないと強く思う自分もいて、いっちょ冒険してみようという気持ちも芽生えてきたのでした。
とは言え、子供もいて家のローンも残っていて、起業という夢に向かうのもいいけれども、人生後半を博打のようなものにできないのも事実です。
折り返しの人生をどうするか、この考察も会社を辞めるに至った思考過程と並行して、半年以上考え抜きました。
夢を実現させるために真似る人が欲しかった
夢は実現させたい、けどもリスクは最小限に抑えたい、そう思ったときに身近に理想の将来像を先に歩んでいる先輩がいないことに気が付きました。
大手の会社に勤めていると、終身雇用、年功序列、が当たり前です。
会社内を見渡しても、定年を真っ当して、そのあとは再雇用で細々と暮らすなり、天下りではないけれども、関連会社へお世話になるといった先輩方をたくさん見てきました。
しかし、人生の折り返し以降で私が歩こうとしている道のり、イメージしている老後はそこにはありませんでした。
実際に長年大手企業に勤めていて、一念発起、起業した中小企業の社長、これが私の近い将来になりたい姿です。
であれば、そのような人の下で働けばよい、そう気が付いたのでした。
言われてみればシンプルなのですが、なかなか気が付かなかったコロンブスの卵です。
学ぶことは真似ること、確かに大手企業から中小企業に転職したら一時的に収入は激減します。
しかし、お金を払ってでも学びたい「起業までの道のり」、「起業してからの経営方法」、そういったものを給料をもらいつつ勉強できると、ポジティブに考えることもできます。
なぜ中小企業を選んだのか、その大きな理由の一つが真似る人に会いたかった、ということになります。
今所属している会社の社長だけでなく、お客様にも脱サラ社長はいるもので、仕事をしながら勉強もしている状態にあります。
この選択が吉と出るか凶と出るか、それも自分次第。
学んだことも、このブログで紹介していければいいな、そう思っています。