仕事・転職

定年再雇用は嫌だ

年寄りはいらない、若手の声が聞こえる

以前勤めていた大手企業には、嘱託再雇用として働いている定年後の先輩方がたくさん増えてきていました。

20代、30代の頃は、「そんなおじいちゃんみたいな人、いない方がいいのに」「会社にしがみつくのは辞めてほしい」「会社も何を考えているのだろう」、そう思っていました。

いつしか、自分も40歳を過ぎて、退職が視野に入ってくると、嘱託再雇用できる会社は素晴らしい、ありがたい、と思うようになってきていました。

「おっといけない、そんな甘えていたらダメだ」

一つの会社を定年まで勤めた挙句、再雇用で働かせてもらうなんて、会社も会社に所属している若手も得をしません。

得をしているのは自分だけ、そんな状況は想像しただけでゾッとします。

新卒から一社で定年まで働くこともイメージしていないことでしたし、ましてや再雇用なんて、、、転職する気持ちはずっとあったのですが、なかなか行動に移せずにいました。

65歳、70歳からあと10年稼ぐために

会社を辞めて転職することと並行して、「自分で稼げる力を身につけないといけない」と考えるようになりました。

大手から大手に転職しても、基本的には自分で稼ぐ力は身につかないな、そう思う一方で、大手に魅力を感じる面のありました。

・年収がUPする会社があれば行きたいな

・大手でも違った環境でもう一度実力を試してみたい

・福利厚生や安定は大手の方がいいに決まっている

・家族もいるので、大手の方が見栄えがいい

といった気持ちが大手への転職に魅力を感じる部分でしたが、一番は家族のことが最後まで気になっていました。

ローンもあるし下の子はまだ保育園児だし、という状況で大手企業から20人の中小企業に転職することは、誰しも無謀な行為だとしか思わないでしょう。

妻を説得し続けたつもりもないのですが、1年近く早起きを継続して、副業にもチャレンジしてみたり、色々と試してみました。

自分を変えるためにパワーを使っていたことをくみ取ってくれたのか、大きな心で黙認してくれたのか、夫婦に大きな溝ができることもなく中小企業への転職活動を終えることができました。

感謝の気持ちとプレッシャー

独身であれば、そこまで悩むこともなく、自由に転職活動をしていたことでしょう。

周りの友達や同僚に今回の転職劇を伝えても、皆が口をそろえて、「よく奥さんが許可をしてくれたよね」と言います。

「あなたが決めたことだから」なんてすんなり許可をもらえたわけではありません。いや、むしろ「許可なんて今もしていない」と言うと思います。

そう思うと、感謝の気持ちしかありません。

だからこそ、将来に向けて一から頑張ろうと思えるものです。逆に、すんなり許可を得ていたら逃げ出しやすいのもあるかと思います。

とにかく今は、将来の不安というプレッシャーも感じながら日々勉強しているところです。

44歳にもなって、自分で決めることの大切さを感じました。

生きていて、最も嫌なことの一つが、自分で進路を決めずに後悔することなのかも知れません。

そして、人間はチャレンジして失敗した後悔より、チャレンジしなかった後悔の方がはるかに痛みに感じると聞きます。

まだ成功も失敗もしていませんが、チャレンジしている真っ只中では、全く後悔はなく毎日健やかに過ごせている気がします。

どんな時でも勇気をもって自分を試す、チャレンジしていこうと思います。

ABOUT ME
ゆうため
1978年生まれ 首都圏出身 地方都市在住 技術者として一部上場企業で20年勤務 独立めざして中小企業へ転職 コンサルティング会社からロボット会社を経て起業独立