不具合対応で思うこと
昨年から累計で30台を納品させていただいた温調デバイスであるが、何台か不具合が発生しているとのことで、手元にも修理待ちの機体が2台ある。
一台は温調の挙動がおかしい、一台は高温になりすぎる、という現象が起きているとのことであるが、再現させられないため、原因がどうもよくわからない。
お客様は不安に思われているのは、LINEのメッセージからも伝わってくるのだが、ひょっとすると「何も悪いところはない」という結論も想定しつつ、逆に「偶発は全ての機体に起こりうる」という話も可能性としては有り得るところだ。
面会すると和やかに会話ができるのだが、メッセージ同士であると、良くないコミュニケーションが続いてしまいがちであるが、ここは冷静に対応をして、安心感を与えなければならない。
挙動のおかしな機体については、電源を長時間付けているとなぜか挙動が変になる、という現象を再現させることができ、どうやら少しずつ温調がズレていることも確認が取れた。
基板に温度特性があるのか、はたまた配線が影響しているのか、一つ一つ追うしかない。
気持ちよく注文をいただくために
停滞気味であったハウスメーカーのアロマ実験キットについては、大まかな構想はできているものの、お客様とのコミュニケーションは希薄であった。
仕様が明確ではないので、何となく作ってお届けする形で問題ない案件ではあるのだが、納期を明確にして、注文をもらわなければならない。
唯一確認することは、アロマの瓶や珪藻土の要求事項のみ、それをメールでお伝えし、何回かやり取りを繰り返すうちに、「見積書を発行してください」というお言葉をいただいた。
大手企業であるため、口頭発注はご法度であるので、その点はこちらも注意しなければならないし、早く見積もりを出して注文をいただく動きをしたい。
引合いをいただいた後であれば、何事もコミュニケーションが大切になってくる。
お客様にも気持ちよく発注をいただけるように、心配りだけは気を付けて、今回もアロマにかけて香りをテーマにしたカクテルバーの話題をメールに入れてみたところ、まずまずの感触を得られたのは、作戦通りだった。
既存顧客を大切に
午後は食品加工業者への訪問で、NG時にコンベヤをストップするプッシュボタンの試作の相談に伺った。
本当は、コンベヤに直接つなげる方法が望ましいという話であったが、メーカーサイドからの回答がノーであったため、苦肉の策としてのソレノイド式ボタンの採用となった。
取付について、バンドを使用したり、どこかにタップを開けたり、とアイデアを出し合ったが、最終的には現状のパネルのネジ穴を使用して、固定する方向でまとまった。
「何でもできるんですね」というお言葉をいただいた時には、やっていてよかったと思えたし、今後も何らかのお仕事をいただけるように、最後まで対応をしていきたいとつくづく実感する瞬間であった。
合計3台のカメラを設置させていただいており、2台目の機器の通信がおかしい、ということで、これも現場に立ち寄らせていただき、現象を確認させていただいた。
解消はできず、持ち帰りで検討するとなってしまったが、サポートも含めて対応することに意義があるので、これもしっかりと解決に向かわせたいところだ。
