詳細設計で細かい障壁
昨日、構想設計を完了させて、CADを使った詳細設計に移っている。
設計業務はどうしても時間的な余裕がないと、特に着手時点においては、進めることが憚れて、土日に対応するケースが多くなっている。
小まめなタスクの切り替えが一人社長の企業においては重要になってくるポイントであることは、これまでも何度も考察しているはずなのだが、何度も改善失敗に終わっている。
次は気を付けて、と思いつつ、今日は久しぶりにゆったりとした時間が流れる中で、部品数点レベルの小さな実験キットを2機種、設計を進めることにした。
予想以上に時間が必要のようで、一日で完成まで持っていけず、明日に持ち越しとなってしまったのだが、何とかなりそうな雰囲気になってきた。
設計しながら検証となるため、例えば遮光便のキャップなど、必要な部品はAmazonで、なるべく早く入手できるものを探し購入するということも良くやるようになっていて、今日も午前中に欲しいものをエントリーして夕方にモノを確認する、というサイクルを回して、対応をしてみた。
原価計算は後回し
そんなこんなで、それぞれの案件で、なるべく費用をかけずに試作をしているつもりであるが、購入した部品は数万円になっているのではと推測している。
本来であれば、一つ一つの案件ごとにどれだけ費用をかけているかの原価計算をしなければならないが、その手間をかけたところで、今は母数も少ないため何の役にも立たない。
できる限り原価を抑えた設計・製作を心がける、ということが大切で、本当の原価計算は、ある程度の製作案件を完了させた時点で算出するようにしようと考えている。
そろばんをはじいても、原価軽減させるためのアイデアは出てこない、というのが現段階の考え方で、とは言え原価を見える化すればある種の危機感を感じることができて、無駄な費用を使わなくなる、というのも理解している。
この辺りの感覚は、給料をもらっての作業と、生身を削っての作業とで、気分が大きく違うことは経験しなければ分からないことであろう。
人のアドバイスをしている場合ではない
夕刻には、実兄が出張帰りに立ち寄るということで、新設したラボ+アトリエを見てもらいつつ、駅まで送迎の2時間くらい、お互いの近況を報告しあった。
家族経営をしている訳ではないし、金銭の教授がある訳ではないのだが、やはり家族というものは小規模事業者にとってはステークスホルダーになることは間違いない。
場合によっては、甥っ子達にアルバイトを要請することもあるかもしれないし、関東での仕事を請け負う可能性も将来的には無きにしも非ずだ。
また、公務員も副業ができるようになっているとのことで、色々とアドバイスを求められているが、結局は、「やるか、やらないか」というマインドの部分が強く、忠告しておきながら、自らにも「何事もさっさとチャレンジして前に進めるのだ」と言い聞かせているようであった。
細かいタスクを早く完了させること。
そして、軸足をお土産ビジネスに移すこと、これを年内のチャレンジとして自らを鼓舞するのだ。
余裕はないが、約二年の活動で成長した自分もいなくもない、そんなことを思う土曜日の夜であった。
