良くも悪くも決定権は社長に
ワンマン経営と聞くとマイナスイメージを持たれる方は多いのではないでしょうか?確かに、綿密に計画してほぼ決まりかけていたものが直前で承認が覆され、取引先に迷惑をかけたなんて経験は、企業の規模に限らず誰しもが経験することだと思います。
逆に、思い付きとも捉えられるような指示が急に飛んできて、これも取引先に頭を下げたり、根回しに苦労したりという話もよく聞くことです。
どちらもパターンも、あの会社はワンマン経営だから・・・という決まり文句でくくられてしまうことでしょう。気を付けないといけないのは、社長や上層部側の意見がこの決まり文句には含まれないということです。
社長という立場に立って全体を見渡しながらことを進めている人にとっては、一部の案件や一部のプロジェクトの綿密計画は小さなことであったりすることでしょう。
逆に、誰しもが考えつかないようなアイデアを実現化させるために、ある時には突飛な指示を出すこともあるでしょう。
人の決断なんて、最終的にはその時の直感に頼るものです。会社の決断が最終的に社長にゆだねられるのであれば、その時その時の直感に頼って企業の歩む道は切り開かれていくものだと思うのです。
国の歴史は指導者の歴史
歴史を学ぶにあたって、例えば日本史であれば、その時代の天皇が実施した政策であったり、武家幕府がどのように統治したかを考察します。
私は、学生の頃、その点に疑問を感じていました。どの時代でも大多数の庶民の行動を学ばずして歴史を学べるのか、国民は常に国の政策に振り回され時には犠牲を払わないといけないのか、とにかくその時代を生きたたった一人の人を学んで何になるのか、といつも考えていました。
現代であれば、リーダーを選挙で選べる仕組みがあるため、庶民が搾取されている時代ではなく、万人がリーダーになれる道が開かれています。
歴史を学ぶというのは、万人が選んだ民主主義であろうが、独裁政権であろうが、振り返ってみればその時の指導者の決断の蓄積が時代を作っているということなのだと思います。
日本は極東の地で他国の侵略も何度かかいくぐりながら天皇制から民主主義へと進んできたと言えるかと思います。世界を見てみると、侵略を繰り返されるような土地には、その地の所有権をめぐって周辺国からの統治奪い合いの歴史が数多くあります。
地下資源や海運など地政学的な問題はよく言われますが、だからこそなのかそういう土地には英雄と言われるような指導者が生まれにくいのかも知れません。
とにかく、一時的に繁栄するにしても長期的に繁栄するにしても、国のレベルでみても功績は指導者の決断の積み重ねで成されるものだと言えるのです。
事業主になるために
すでに事業主、社長として企業経営をしている人からすれば、何をグダグダと考察しているのだ、早く事業を立ち上げてしまいなさい、と言われそうです。
家族もいるし、事業を立ち上げるための資本もない、あるのは気持ちだけ、そこからどのように事を進めるかは普通の人にとっては途方もない旅路なのです。
とは言え、綿密な計画をしているかと言われるとそうでもないのがつらいところです。とにかく直感を信じて、今やれることを実直にコツコツとこなすこと、それを心がけています。
私にとっての自分らしさは自分の直感を信じて事業経営をしている姿でした。その姿を現実のものにする過程をリアルタイムで残しておけたらと思いブログ作成を継続していきます。
中年のおっさん一人一人が、自分らしく生きるために何かのヒントになれたらとも思います。