毎日更新 限定  起業日誌

675日目 教育事業への種まき

中学生にも真剣に熱量を伝える

音沙汰がないことは無事に試作してくれているのだろう、そう思っていたのだが、当日の朝一番に電話連絡をいただき、「うまく組立られないから直ぐに来てくれ」そう言われるのであった。

昼から行って、ロボットの講習をすればよいと考えていたこちらとしては、豆鉄砲を食らった状態で戸惑ったが、ここは落ち着いて担当の方に対応をしてもらい、部品を一つ、手持ちのものに変更することで事なきを得ていただいた。

行ったら行ったで、13時から一時間程度で終わると思っていた講習が、気が付けば16時まで滞在することとなり、とんだ時間を費やしてしまった。

とは言え、中学生に非はなく、その点においては全力で講習をさせていただき、純粋なまなざしに大いに刺激を受けて、良い時間を過ごすことができたと感じている。

ロボットの業界においては、中国に何周も差を付けられている状況であるので、その点においては真摯に受け止めて、教育から立て直す、ということも必要なのではないだろうか。

事業の立ち上げから成長を実行することと並行して、教育の面でもライフワークとして何かできないだろうか、その視点でも今後の活動で幅を持たせて、相乗効果をめざしていきたい。

設計案件は金曜日へ

午前中の緊急対応に加えて、午後も予定オーバーの時間を費やしたため、結局、想定していたタンクの設計は全く進めることができなかった。

とは言え、状況説明をお客様に伝えなければ、と思い、ある程度は進めて図面化に着手している旨を伝えると、「そうですか、一度要元に確認をしないとですね」なんて調子で、あまり急いでなさそうな雰囲気を得ることもできた。

コミュニケーションをとることで、モヤモヤしていた納期についての認識が明確になることは多々あるもので、本件も来週に一旦締めを設けてレビューをする、という共通認識が生まれたため、金曜日に時間を取ることで心にゆとりを生ませることができた。

受託案件と言っても、仕様が明確ではない状況で丸投げをされる案件については、当然、良い面と悪い面がある。

良い面としては、曖昧な形で注文を取れるというところで、こちらとしても入りやすいし、出来高で請求を立てやすいというメリットがある。

一方で、明確な見積もりを出して注文書をいただいてスタートするものではないので、納期であったり、不明点についての問い合わせであったり、意思疎通が難しいというデメリットがある。

この手の取引においては、下請けに対しての「優しさ」のようなものが、明確に表れるタイプとそうではないタイプとがあって、どうも上から目線のお客様というのは一定数いるようで、気を付けて対応をしなければ、気分を害させてしまう恐れがあるものだ。

BtoBで取引をする上で、気を付けておきたい言動を列挙すると、

  1. 事務所は自由に使っていいですよ、という場合には裏がある
  2. 発注しているのだから、当然、直ぐに来てくれという発想を持つ方
  3. 失注や在庫のリスクを下請けに背負わせる発送
  4. 不当なコストダウンを要求してくる

というものが、これまでの活動で気になる部分であって、マイナス面を補う以上に発注金額が勝ってくれれば、お付き合いを継続することにメリットがあるが、そうではなくなった場合には、新たな交渉をするなり、契約を切るなり、何かしらの対応が必要になる時期が来るのかも知れないと想定しておくべきだ。

不具合対応は開き直りも大切

明日の木曜日、午前中に長らくご迷惑をかけている温調デバイスの不具合品を返却するタイミングとなっている。

長時間通電における積算のリセットが入っていなかったために、温度がシフトする、という不具合は発見し、プログラム変更をしていたものの、それ以外の不具合は見つかっていない状況であった。

このまま、返却しようかとも思っていたが、最終、確認をもう一度しようと思い、内部にストレスを与えながら、テストを実施していると、明確ではないが2点の気になる現象を見つけることができた。

  1. Bluetooth通信が一瞬途切れて、制御が止まる
  2. 電力が途切れて、温度制御が停止される

①については、アルディーノ基板の不具合ではないかと推測して、新品交換を実行、②については、MOSFET基板のコネクタの接触不良を発見することができたので、カシメし直しを実行した。

お客様の感じた不具合現象に直結するものではないかもしれないが、これ以上は際限が難しいという面もあるため、ここは一つ開き直って、できる限りの対応をした、という姿勢で明日は変品交渉を試みようということになった。

ABOUT ME
ゆうため
1978年生まれ 首都圏出身 地方都市在住 技術者として一部上場企業で20年勤務 独立めざして中小企業へ転職 コンサルティング会社からロボット会社を経て起業独立