仕事・転職

40歳過ぎてからの転職

大手から大手の転職

転職する際に、大手から大手へ、いわゆる王道の転職をするつもりはなかったのか? とよく聞かれます。

条件が良いところであれば、もしかしたら大手を受けまくって、王道の転職の道を行く可能性はありました。

今となっては、中小企業で将来独立に向けた修行を兼ねて働くことを選択して本当に良かったと思っていますが、転職をぼんやり考えていた頃には大手の道を捨てきれずにいました。

その根拠となる思いは下記のようなものです。

・大手であれば将来安泰だろう

・大手で思いっきりホワイトな会社であれば副業に専念できるかも知れない

・比較として大手も2社は経験しておくと何かしら将来役に立つだろう

・家族、親戚の建前上、名だたる企業で働いた方がかっこがつく

挙げれば切りがありませんが、実際には大手にこだわる「しっくりくる理由」が私の中にはあまりありませんでした。

家族へ、しっかりと自分の行く方向を説明することで、割と早い段階で大手への転職は選択肢から外れていきました。

転職は癖になるのか

一度転職をした人は、すぐに次の転職をする、という傾向があると聞きますが、それは当然だと私は考えています。

自分の人生を考えて転職するのですから、転職後はさらに自分の人生を深く考えるものです。

その時に、自分に合わない会社だと感じたら次を探すのは当然のことでしょう。

理想の会社は、自分が社長で作り上げないとできない、いや例え社長であっても自分に合った理想の会社を創造することはできないはずです。

そう考えると、どの会社にいたとしても、合わない部分は必ず出てくるものだと言えます。

何度も転職を繰り返しまくるのは、あまり良い傾向ではないと言えますが、一度や二度で自分に合う理想の会社にめぐり合うのは、冷静に考えれば至難の業であるはずです。

数回程度であれば短期的に辞めて次をさがすというのは、確率的にもむしろ理にかなっている行動だと思うのです。

将来が見えすぎてしまうのも楽しくない

転職成功者でも半年、一年経つと、転職先のよくない部分を見聞きするようになるようです。

さすがに「前の会社の方がよかった」という人は表向きにはいないようで、転職を後悔している人に出会ったことはありません。

前の会社の方がよかったと言わない代わりに、すぐに転職をする人が多いのはなぜでしょうか?

きっとそれは、転職先の会社に自分の理想に重なる目上の人がいない場合が多いからだと思っています。

どうしても日本は年功序列が根強く残ってしまっていて、「自分の将来めざす像としての年上の人」は役職的にも当然上である人を想像してしまいます。

配属先の部長が年下であったとしたら、すごいなと尊敬することはあっても、生き方を真似しようとは思わないものです。

社内の周りを見渡して、自分よりも5歳年上、10歳年上の人を見て、自分の将来の姿を想像したときに、将来像がこの会社では浮かばない、というのも問題ではりますが、見えすぎてしまうのもどうかと思うのです。

「このまま、働いていたらあの人のようなキャリアになるのだろうな」と想像して、「よし、このままこの会社で働き続けよう」とか「この会社にいても、あの人のようになるだけなら、早いところ辞めよう」となって、本来、自分のキャリアは自分で考えなくてはいけないのに、人のキャリアを自分のキャリアに書き写してしまうからです。

日本の経済が元気がないのも、自分でキャリアを考える力が他の国と比べて劣っている人が多いのが原因ではないのか、とすら思えてしまいます。

私は、もっか、中小企業の社長をめざしているので、今のところ見えすぎもなく見えなすぎもなく、とにかく毎日いろんな勉強をさせてもらっているところです。

将来が楽しみであると心から思っています。

まさか44歳にもなって、将来が見えていないにも関わらず将来が楽しみと言えているなんて、思いもしませんでした。

ABOUT ME
ゆうため
1978年生まれ 首都圏出身 地方都市在住 技術者として一部上場企業で20年勤務 独立めざして中小企業へ転職 コンサルティング会社からロボット会社を経て起業独立