大手と中小企業でのメールの違い
大手から中小企業に転職して感じる違いの一つにメールがあります。とにかく、大手にいるときには社内のメールが多かったのを思い出します。
中小企業はその点、事務所一つで仕事をしている会社がほとんどですので、社内の部署間をメールでやり取りするなんてことはありません。
その分、圧倒的に仕事をする時間は確保できます。大手で働いている日本のサラリーマンのほとんどが、何とも無駄な時間を過ごしていることか、と心配になります。
中にいるときから気づいてはいましたが、解決策があるわけでもなく、また必要なことでもあると半ば諦めていた節もあります。
しかし、中小企業で働いてみて、はっきり言えるのは、社内のやり取りをメールでしかできない会社は、効率が悪いので競争力をそがれていくことでしょう。
社内で決めたルールを徹底させるために、他部署にお願いをする、守れていない人がいたら注意のメールをする、その上司にも伝える、という行為はどこの会社にもあることでしょう。
このような社内警官のような仕事をしている人は、本人が悪いわけではありませんが、どんどん消えてなくなっていくことでしょう。会社組織のスモール化をしていかないと日本も沈没していくことでしょう。
宛先ccは何のため?
部署間のいざこざで、宛先のccの欄が雪だるまのように増えていく転送メールを見たことがある人は多いと思います。
ccのルールが曖昧であるために生じる、これも一種の無駄なメールだと思います。宛先ccは、本来は情報共有であったり参考という程度のはずなのに、責任逃れであったり、責任のなすりつけであったり、日本の大手企業では参考のためのツールであるccを重要なケースに使うという、情けない使われ方をしている場合がほとんどだと思います。
中小企業はどうか?例えば、上司は社長一人であったりしますし、当の社長が情報共有をいらないとなれば、ccを入れる必要がありません。
とは言え、勝手に仕事を進めるわけにはいかない案件はどうするか?それは、直接口頭か電話で伝えるのです。ccでサプライズ的に情報を伝えたり、ccで社長に責任をなすりつけたり、そんな使い方をしません。
ccがあろうがなかろうが責任はとる、そういう気概は中小企業の社長にはあるのです。逆に言うと大手企業いる上司は、何かの失敗ですぐに降格や転属辞令が出される世界ですので、失敗をしないためにも部下にccに入れるように指示をするし、自分に非が付かないようにccを多用したりするのだと思います。
中小企業の社長は電話が好き
業種にもよるかと思いますが、中小企業の社長は電話が好きです。メールよりもタイムラグがなく、短い時間で情報収集や指示・承認ができるためです。
ただ、あまりにも電話が多いのも考えものだと思います。チャットツールも充実していますし、チャットで十分なコミュニケーションも多々あるからです。
チャット、メール、電話、あらゆるツールを使って情報のやり取りや、商談を効率よくさばいていく、それをうまくこなせる人がこれからの時代に勝ち抜いていくのだと思います。