設計・ものづくり

職場のルールを家庭に持ち込むのはあり?

製造業に携わっている人なら、日々の生活で家族が製造業の当たり前ができていないことにイライラするものです。

家族に対して思うことの製造業あるあるを3つ紹介します。

先入れ先出し

先に収納したものや片づけたものは先に使いましょう。という決まりです。

あまりストックを持たない一般家庭において、先入れ先出しの法則が成り立つのが、衣類や食器などの洗った後に片づける際にこの法則が成り立ちます。

洗ったお皿を同じお皿の上において、上から使っていく、こんなことをしていたら下の方のお皿はなかなか使用してもらえません。

服も同じです。選択された服をタンスにしまったり、ハンガーでかけたりする際に、この法則に従わないと同じ服ばかり着てしまうことになります。

日々の生活で、気が付いて実行できている人もいらっしゃいますが、意外と気にせずに気が付いたら同じ時期に購入した服や食器の劣化具合が違うことに驚く人も少なくありません。

人を責めるな仕組みを責めろ

人は間違いをするものです。製造業では、人はミスすること前提で、ルールや仕組みを作っていくものです。

例えば、片手で操作するともう一方の手が危険になるような設備には、両手でスイッチを押さないと作動しないようにします。

人がデータを手入力すると入力ミスが生じるため、できる限りデータは通信で授受するようにするのが常識です。

一方で、家庭では、危険なところにクッションを貼るくらいはしますが、いわゆる家電については、機器そのものに安全機能が備わっているため、ミスで危険になるという状況は少ないかもしれません。

しかし、お皿を落として割ったり、お風呂の栓を閉め忘れて自動湯はりをしてしまったり、金属を含む食器を電子レンジに入れてしまったり、ミスでモノを壊してしまったりすることは、ひやりとする経験は年に1度や2度ではないはずです。

ミスによる不具合や破損、危険な状態が発生してしまったのならば、仕組み化をすればよいのです。

これも、生活の中で対応している人もいれば、何度同じミスをしてもやり方を変えない人も多いものです。

そういう人の言い分は、「家の中は工場ではないのだからルールを作らないでほしい」というものです。

仕組みづくりを定着させるには、人を責めずに仕組みを責めよ、という意味を理解することから始めないといけないようです。

整理整頓

製造業においては5Sは誰でも知っていることでしょう。

一般にも5Sは知れ渡ってきていますが、整理整頓、清潔清掃、しつけ、この5つのキーワードの頭文字をとって5Sとされているものです。

その中でも、家庭で意外と知られていないのが、整理整頓の意味です。

不要なものを捨てて、必要なものを決められた場所に置く、というのが整理・整頓の定義となるそうです。

不要なものと思って捨てると、捨てたとたんに子供に怒られる、なんてことはよくあることかと思います。

決められた場所に置く、これもできない人は少なくないようです。

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ゆうため
1978年生まれ 首都圏出身 地方都市在住 技術者として一部上場企業で20年勤務 独立めざして中小企業へ転職 コンサルティング会社からロボット会社を経て起業独立