共働き
夫婦共働きとは言え、仕事と家事を共に助け合ってパワーバランスの取れている家庭はそんなに多くはないと感じています。
送り迎えは妻の仕事だから時短にしていたり、仕事の都合で飲み会の多い夫対して、妻が飲み会に行くときには一ヵ月も前から予定を入れないといけない、というように、どうしても稼ぎの多い夫の仕事を優先している家庭がほとんどでしょう。
夫は夫で、趣味やプライベートの付き合いを大事にしたいけれども、平日に妻に負担をかけている分、休みの日まで自分勝手な行動はできないと、趣味の時間で家を空けることをしなくなります。
子育て世代の家庭は、夫婦どちらも自分らしく生きることを我慢しているとも言えます。
やりたいことができない、会いたい人に会えない、それを子供のせいにするのも変だ、家族が一番でいいではないか、こんなことを考えている人は少ないくないと思います。
子育てが終わったら自分らしく生きれるのか
夫婦共働きの世代が子育てを終えたときに、急に自分らしく生きられるようになるのでしょうか?
私は夫婦ともにサラリーマンで定年を迎えたら地獄だと考えて、独立を視野に入れた転職を考えるようになりました。
お金に対しての価値観、人生の目標、大切にしていること、この辺りを夫婦で話し合うようにしました。
一番よくなかったのは、これまで夫婦ともに毎年年収が上がっていたことだと考えるようになりました。
二人の子供ができたときには、育児休暇で収入は減りましたが、基本的には結婚してから二人とも給料は少しずつ増えている状況でした。
それに甘んじて、生活水準も上げてしまっていたので、そんなに裕福な生活をしているつもりはなくても無駄遣いが多かったような気がします。
ちょっとした距離でタクシーを使ったり、週末はいつも外食にしてみたり、コンビニによっては無意味な雑誌を買ってみたり、収入は増えているはずなのに全然お金が溜まらないなという感じでした。
これでは、子育てが終わっても何もできない、今からでも何かを変えていかないと、そう思うようになりました。
仕事と家事のベストな関係
転職市場がにぎわっているのに対して、育児世代の女性は転職ができずに会社に残っているケースが多いと聞きます。
会社が傾きかけていようが、ブラックであろうが、気に入らない上司がいようが、育児世代の女性には転職という選択肢がないという状況は日本の経済にとっても痛手だと思います。
私の転職理由の一つに、せっかく働くのであれば、心身共に最高の状態で働ける環境に移りたいという思いもありました。
会社の方針が合わない、会社の雰囲気が嫌だ、そりの合わない上司がいる、こんな状態でも、「給料をもらうためにはぐっと我慢しよう」そう思いながら働くのが嫌だったのです。
世の中の育児女性が全て嫌で働いているわけではなく、生き生きと働いていらっしゃるかたも大勢いるのも分かります。
しかし、これだけ転職業界が活況なのに、辞めたくても辞められない、いわゆる「社畜」と化してひっそりと仕事をしている人が大勢いるのも事実です。
今すぐに何か解があるわけではないですが、一つの問題提起と、もし独立した際にはこの問題に少しでも明るい兆しをあてられるような事業を構築できればと思う今日この頃です。