仕事・転職

組織改編

大手企業によくあるのが、組織の改編ではないでしょうか?

私も大手に勤めていた時には、部署名の変更に伴って何度も名刺を作り直したものです。

なぜ、日本の大手企業は組織を改編することが好きなのでしょうか?

時には名前を変えるだけの改編もあり

組織改編の理由としてあげられるのが、世の中の流れにあうようにするという点です。

逆に、組織の改編がなく、いつの時代も永遠に同じ組織体制で経営している企業はあり得ない、ということを考えれば当たり前のように感じます。

「組織の改編ばかりやってうちの会社は何を考えているのか分からない」と嘆いている人は少なくありませんが、時代の流れとともに会社や組織も柔軟に対応していかなかければ、生き残っていけないでしょう。

例えば、組織体制も人員も何も変わらないのに、部署名だけカタカタになったという経験をしたことのある人も少なくないはずです。

コロコロと変わるのはよくありませんが、ある程度は必要なのが組織改編と言えます。

実は一番多い理由がポストのため

公にはなりませんが、組織改編の際に一番きにするのが、ポストです。

なぜならば、組織を決める際にはまずはワク組みとなる箱(部署)を決めたら次は、そこに入るリーダー、つまり部長や課長を誰にするかを決めるからです。

よほどのことがない限り降格をさせないのが日本企業です。となると、増える一方なのが役職、つまりポストです。

ポストを与えるために部署を新たに新設することもあるくらいです。

「そんな無駄なことをする会社なんてよくない」と思うわれがちですが、全く無駄なことでもありません。

例えば、ある程度ちゃんと働いている人が役職についていないとなれば、それを見ている若手は長く今の会社に勤めようと感じなくなるはずです。

公平な評価がなされているのであれば、ポストのための組織改編はありですが、誰もが納得の人事などあり得ないと言ってしまえば、ポストのための組織なよくないことなのかも知れません。

縦割りと横割り

組織の組み立て方として、事業毎に分けるやり方と、組織の機能ごとに分けるやり方があります。

従業員の多い企業では、事業部制と機能部制を交互に繰り返して大きくしていく手法をよくとられます。

例えば、支店やエリアの中に完結するように総務や経理が存在する組織体に対して、本店に事務機能を集中させたり、地方の営業担当であるのに本店営業部に所属していたり、ということはよくあることです。

組織が硬直しないようにするだけでなく、お客様にも柔軟な対応ができるように、縦割りと横割りの変換を行います。

頻繁に組織改編を行うと、従業員としては、振り回されている感じがして会社に不信感がでるだけでなく、モチベーションも下がるので注意が必要です。

組織改編は悪なのか

組織改編は、効果的に行われれば問題ありませんが、大方の場合には経営陣の自己満足に終わるケースが少なくないと踏んでいます。

なぜならな、中小企業においても、規模が大きくなるにつれて組織を新たに作ったり改編したりするのを見てきていますが、必ずしも社員全員が組織改編でハッピーになるわけではないからです。

よほどしっかり狙いを説明して、売上向上や効率アップの実績を明示できない限り、重要員は納得しないことでしょう。

組織改編が正しかったと言えるのは、全ては結果オーライでもよいから、業績アップにつなげるしか方法はありません。

ABOUT ME
ゆうため
1978年生まれ 首都圏出身 地方都市在住 技術者として一部上場企業で20年勤務 独立めざして中小企業へ転職 コンサルティング会社からロボット会社を経て起業独立