何かを始めるには何かを捨てる
製造業の改善手法の一つに「ECRSの4原則」と呼ばれるものがあります。
・排除(Eliminate):業務をなくすことができないか?
・結合(Combine):業務を1つにまとめられないか?
・交換(Rearrange):業務の順序や場所などを入れ替えることで、効率が向上しないか?
・簡素化(Simplify):業務をより単純にできないか?
改善するには、この順番通りに進めるとよいと言われています。
排除すること、不要な作業をなくすことから始めるのです。
普段の生活でも、
ダイエット
運動
勉強
などなど、何かを始めようとしてうまくいかない時には、何かをなくしてから始めるとうまくいくことが多いのは、誰もが実感したことがあるでしょう。
設計者としてはシンプルをめざしたい
いい設計を一言で言ったら?と聞かれたら、「シンプルであること」と答えます。
完璧な正解などなく、いくつもの解法がある設計という仕事において、最終的に落ち着くのは「シンプルなものであるべき」と考えてるからです。
設計という過程おいては、捨てるものもあれば、結合するものもあり、まさに「ECRSの4原則」を繰り返してシンプルにたどり着いている感覚です。
JISで規定する生産管理には、設計開発も含まれますので、「ECRSの4原則」は設計にも当てはまる原則なのかも知れません。
仕事を生活に置き換えることは好まれないこともありますが、不要なものをなくして、できる限りシンプルな暮らしにすることを心がけたいものです。
副業も転職も「ECRSの4原則」
今、思い返してみると、すべては2021年3月の手術後、リハビリとして散歩をするために朝早起きをしたところから始まりでした。
朝、早起きをするためには、夜更かしはできない。夜にテレビを見たりダラダラと過ごす時間をきっぱりなくして、早起きして散歩することにしたのです。
時間が余るから、仕事をしたり日記をつけたり、そんなことをしている間に、副業やら転職やら資格取得学習やらを始めるようになりました。
捨てたり、くっつけたり、交換したり、試行錯誤していきつく先が「シンプルな暮らし」であることを願って、目の前のやるべきことに集中するように心がけています。
「まだまだ集中力が足りないよな、もっと、たくさんのものを捨てていかないといけないかな」そう思う今日この頃です。